第十九番札所 石塚
石塚山 蓮台寺 聖観世音この観音堂が,札所の中で,最も市街地にあると思う.観音堂も新しく,また構成も面白い.石灯篭が一つ,観音堂の前にある.また,観音堂右手は普通の住宅地.
文献[7]によれば,「江戸時代には,武士や町人の信仰をあつめ,仁王門,鐘楼,五間四面の本堂など荘厳な伽藍であったが,戊辰の役で焼失」とあり,昔は,立派な寺だったようだ.
御詠歌
のちのよを ねがうこころは かろくとも
ほとけのちかい おもきいしづか以前の観音堂
文献[2]に以前の観音堂と思われる写真があるので以下に引用する.雀林観音堂ほどではないが,瓦がいくつか外れていたようだ.しかしながら,上に書いたように戊辰戦争により,江戸時代からの寺は焼失したとのことであるから,上の引用写真も,戊辰戦争以後のものだ.
戦火を逃れたもの
以下の写真は手水舎だと思う.「奉寄進/元禄八/乙亥/年/五月十七日/寺田角右衛門/清行」と書かれている.元禄時代のものだ.「石塚」と書かれた石もあった.巡礼道
(a)まず会津若松駅方面に出て,(b)つぎに繁華街を通り抜けて,(c)石塚観音へ向かうことにする.市街地につき,経路はいくらでもある.ここで紹介する経路は代表的なものにすぎない.滝沢観音から,旧滝沢本陣跡まで戻り,左に曲がって,飯森山のぼり口まで行く.千石通りを渡り,ワシントンホテルを過ぎて,サティの交差点を左に曲がり繁華街に入る(この道は田島町方面へ行く国道118号線).あとは以下の「磐越西線 会津若松駅から徒歩の場合」を参照.
滝沢観音から会津若松駅まで徒歩50分ほど.
駅を出てサティのところの交差点を右に曲がり繁華街に入る(田島町方面へ行く国道118号線).郵便局・東邦銀行・みずほ銀行がある交差点(金剛寺へ行くならここを右折)を通りすぎ,若松の繁華街である神明通りに入る(神明通りは300mほど).神明通りを抜けると左手に鶴賀城が見える.さらに進むと右手に「米代バスセンター」が見える.それを過ぎて,はじめての信号のある交差点を右に曲がる(サティの交差点からここまで直進).その交差点を右に曲がり西に進む.しばらく進むと跨線橋(線路を越える陸橋)にかかるが,跨線橋の右側(北側)の小道に入る.小道に入ればすぐに右手が石塚観音である.
会津若松駅からここまでについても徒歩50分ほど.
駅舎のない東側から駅を出る.跨線橋の左側(北側)を進めばすぐに石塚観音である.徒歩1〜2分.御朱印
金剛寺にて御朱印を頂ける.金剛寺までの丁寧な地図が観音堂右手にある.徒歩30分.巡礼記
平成十五年(第九日),平成十六年(第五日).住所
福島県会津若松市城西町
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