吉岡 廉太郎 YOSHIOKA Rentaro
教授、情報技術・プロジェクトマネジメント専攻長
- 所属
- コンピュータ理工学科/情報システム学部門
- 職位
- 教授、情報技術・プロジェクトマネジメント専攻長
- rentaro@u-aizu.ac.jp
教育
- 担当科目 - 大学
- FU15 ソフトウェア工学概論, SE05 ソフトウェアスタジオ, LI12 創造力開発スタジオ, O02 ベンチャー体験工房6, O03-032 活性知識工学を用いた人に優しいユーザインタフェースの開発, O03-033 立体形状物のモデリングと造形
- 担当科目 - 大学院
- PMC03 Creativity Development: Approaches and Examples, ソフトウェア開発アリーナ 実践的プロジェクトマネージメント力の実力形成, ソフトウェア開発アリーナ Renovation of Legacy Information Systems
研究
- 研究分野
-
ソフトウェア
活性知識工学、ソフトウェア工学、プログラミング
- 略歴
- 1996 教養学士 国際キリスト教大学
1999 修士 会津大学
2002 博士 会津大学
2002-2004 会津大学 特別研究員
2004- 会津大学 准教授
- 現在の研究課題
- 人とコンピュータの協働、活性知識のための記述手法および表現形式、ユーザー中心ソフトウェア工学、立体形状を用いた表現と操作
- 研究内容キーワード
- 活性知識,知識体験, 知識表現, ソフトウェア開発教育法, 創造力開発, 3次元造型
- 所属学会
- ACM、IEEE
パーソナルデータ
- 趣味
- 登山、冒険遊び、物作り・修復
- 子供時代の夢
- 建築家
- これからの目標
- 創造力を磨く
- 座右の銘
- 至誠天に通ず
- 学生へのメッセージ
- The only path to creativity is to be creative
- その他
- 会津大リレーエッセー 22号「待ってます若者との出会い、楽しみ」
主な研究
- 自己説明型ソフトウェアコンポーネント ~ソフトウェアの開発効率と安全性の向上~
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〇自己説明型コンポーネント
信頼性(安全性)の高いシステムを効率良く開発するには、理解しやすく、扱いやすいコンポーネントの利用が不可欠です。開発者が必要とするコンポーネントの情報を効果的かつリアルタイムに提供するため、高度の自己説明性を備えたのが自己説明型コンポーネントです。
〇本技術の独自性- |TAB|
- 処理の意図やアルゴリズムなど、プログラムの「意味」を記録できる言語群 |TAB|
- 情報量を制御して理解を助ける、適応型インタフェース技術
自己説明型コンポーネントを用いた開発では、作成したいプログラムのアルゴリズム的性質を指定することで開発を行います。既存のプログラミング言語では記録できない、プログラムの内部動作に関する意味的情報が記録されるので、後のレビュー、デバッグ、再利用時の効率向上につながります。また、この意味的情報を用いてコンポーネントの安全性評価をより高い次元で行うことも可能となります。
- スマートミュージアム
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[ミッション]
役割: 福島県立博物館における鑑賞体験の向上
対象: 鑑賞支援と展示設計
付加する価値: 鑑賞者の学習と知識習得の質向上
[目的]
現状では、評価・改善に必要な来館者の展示物鑑賞行動に関する客観的なデータを得ることが困難な状況です。
また、訪問者の学習体験を把握し、必要なサポートを行うことが難しいのが現状です。
この状況を改善するため、展示会場内での来場者の行動を客観的に把握することが望まれます。
さらに、来場者の学習体験を妨げないようにデータを収集することが求められている。
そこで、来館者の行動を客観的に測定し、学芸員の分析・解釈を支援するシステムの開発します。
[目標]
学習面での来場者の満足度が向上する。
[シナリオ]
(1)来館者の行動を客観的に測定することを実現する。
(2)展示物の鑑賞を促進・誘導する来館者向けの機器・アプリケーションを開発する。
(3)来館者の行動を分析し、可視化するための高度な計算手法を開発する。
(4)測定・計算された来館者の行動を分析・解釈することを促す学芸員向けのシステムを開発する。
(5)学芸員が分析・解釈に基づいて展示設計を行うことを支援するシステムを開発する。
- 3D漢字
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3D漢字は現在使われている2次元の文字を拡張した次世代の立体記号です。独自開発の技術で文字を立体化することで、もとの文字の特徴を残しつつ、複雑かつ意外性のある形状を生成します。この技術によって創られる形状は、文字のもつ"意味"や"知識"を直感的に印象づけることができます。さらに、2次元の文字よりも多くの情報を持たせることができます。この研究では、3D漢字の自動生成技術、認識技術、製造技術などその現実的活用に必要な開発を行っています。
主な著書・論文
Doctoral Dissertation
R. Yoshioka, “A Visual Environment for Self-explanatory Specification of Grid-oriented Algorithms”, doctoral dissertation, University of Aizu, 2002.
R. Yoshioka, N. Mirenkov, H. Sekine, K. Noda, “3D Kanji: A new paradigm of 3D objects to exploit additional dimensions of human sense for enhancing expression,” Journal of Visual Languages & Computing, Vol. 28, June 2015, 250-272.
R. Yoshioka, N. Mirenkov, “Visual Computing within Environment of Self-explanatory Components,” The Journal of Soft Computing (Special Issue on Visual Computing), Vol.7, No.1, Springer-Verlag, 2002, 20-32.
R. Yoshioka, N. Mirenkov, “A Multimedia System to Render and Edit Self-explanatory Components,” The Journal of Internet Technologies, Vol.3, No.1, Taiwan Academic Committee, 2002, 1-10.
?
H. Sawai, R. Yoshioka, “An Interface to Elicit and Express People’s Experiences: For Visits to Places”, 10th International Technology, Education and Development Conference (INTED2016), Valencia, Spain, IATED, March, 2016, 1329-1336.
?K. Igarashi, S. Seino, R. Yoshioka, “An Active Knowledge Service for Art Education”, 9th International Technology, Education and Development Conference (INTED2015), Madrid, Spain, IATED, March, 2015, 4636-4644.
?K. Igarashi, S. Seino, R. Yoshioka, “Symbols and Rules for a Self-Explanatory Machine Model”, 2014 IEEE 8th International Symposium on Embedded Multicore/Manycore SoCs (MCSoc), Aizu-wakamatsu, Japan, IEEE, Sept, 2014, 49-54.
?H. Sawai, R. Yoshioka, “A Format for Work Specification”, 2014 IEEE 8th International Symposium on Embedded Multicore/Manycore SoCs (MCSoc), Aizu-wakamatsu, Japan, IEEE, Sept, 2014, 123-127.
?S. Furuya, K. Yanai, R. Yoshioka, “An Analysis Tool for a Programming Contest for High-School Students”, 2014 IEEE 8th International Symposium on Embedded Multicore/Manycore SoCs (MCSoc), Aizu-wakamatsu, Japan, IEEE, Sept, 2014, 132-137.
?A. Suzuki, K. Wakisaka, R. Yoshioka, “A Method and Tool for Empirical and Practical Learning of Algorithms”, 7th International Technology, Education and Development Conference (INTED2013), Valencia, Spain, IATED, March, 2013, 1661-1670.
?N. Mirenkov, R. Yoshioka, K. Kanev, “Social and Educational Aspects of 3D Printing”, Proceedings of 16th International Conference on Humans and Computers (HC 2013), The Humans and Computers Committee, Shizuoka, Japan, Dec, 2013, 1661-1670.
?N. Hishinuma, J. Igari, R. Yoshioka, “A Method to Annotate Programs with High-Level Knowledge of Computation”, Proceedings of 2012 International Conference on Computer Science and Applications (ICCSA 2012), WASET, 2012, pp.469-476.
?Y. Watanobe, R. Yoshioka, N. Mirenkov, “Programming in pictures: a way toward reliable software”, In: Proceedings of the 10th International Conference on Software Methodologies, Tools, and Techniques, 2011, pp.183-197.
?Y. Watanobe, R. Yoshioka, N. Mirenkov, “Programming in Pictures within Filmification Modeling Environment”, In: Proceedings of IEEE Symposium on Visual Languages and Human-Centric Computing, VL/HCC 2011, pp.267-268.