平成27年1月16日(金)、UBICにて会津若松市が主催する平成26年度会津産IT技術認定証授与式(※1)が行われました。この制度は会津若松市域において、ITを活用して起業を志す学生・個人・グループ、新商品を開発した企業、新技術を創出する研究者・学生などを対象に、優秀な成果品を会津産IT技術として認定し、認定証を授与するものです。今回で11回目を迎えました。
今年は6件の応募があり奨励賞の1点に、会津大生・五十嵐太清さん(学部2年)の「Pieces of Japan」が選ばれました。この技術はビーコン内蔵の看板で観光・防災情報を配信するものです。この作品は昨年の「スマートフォンアプリジャム 2014」にて最優秀賞、「Mashup Awards"(MA)」にてオープンデータ部門賞試作賞を受賞しています。
五十嵐さんは受賞が続いており、先日は別の作品で東京大学主催ハッカソン「JPHACKS」で最優秀賞を獲得しました。今回の受賞について五十嵐さんは「光栄です。最近は受賞続きで、コメントにも困るほどです」と笑顔を見せました。(※2)
受賞式では、認定技術のプレゼンテーションも行われました。何度も大会出場経験のある五十嵐さんのプレゼンテーションは完成度が高くスムーズでした。このプレゼンテーションで五十嵐さんは、昨年の「会津まつり」の藩校行列(※3)で実施された実証実験の成功についても解説しました。
五十嵐さんは各種行事等で実証実験を進めており、現在会社設立に向けて準備を進めているとのことです。今後更なる活用が期待されます。
- ※1 平成26年度会津産IT技術認定
- ※2 五十嵐さん、快進撃の軌跡
- ※3 会津まつりは、毎年9月会津若松市にて開催されるイベントです。見所の「会津藩公行列」では、歴代会津藩主や白虎隊、会津藩士等の扮装をした行列が市内を練り歩きます。この行列では、参加者がどの人物に扮しているのかわかりにくいという欠点がありました。五十嵐さんは人物を見分ける手段として「Pieces of Japan」が利用できると考え、行列参加者に情報を発信するビーコンを携帯させ、沿道で端末に情報を受け取る実験を行い、成功させました