東京大学が主催した初のハッカソン(※1)で、会津大学の五十嵐太清さんと坂口勇太さん(ともに学部2年 ※2)がグランプリを獲得しました。
今回開催された「JPHACKS」(※3)は、東京大学が主催する国内最大規模の学生向けハッカソンです。「3年先の世界基準となるプロダクト」をテーマとし、平成26年12月13・14日(土・日)にハッカソン(ツール開発競技会)と第一次プレゼンテーション、20日(日)に選抜9チームによる最終プレゼンテーション、表彰式等が開催されました。
48時間という限られた時間内でツール開発を競うハッカソンには、東京大学を中心とした理工系の大学生等、100人の募集枠に230人の応募がありました。応募者の中から、ツール開発の実績のある学部生や院生130人が選ばれ、32チームに分かれてアイディアや技術を競い合いました。
IT業界を牽引する企業や技術者、投資家へ向けたプレゼンテーション等を経て、審査の結果、五十嵐さんと坂口さんのチーム「SpiritualDB」が最優秀賞を獲得しました。二人が開発したのは「spiritualAxsh(スピリチュアル握手)」というツールで、機器を手首に装着して握手すると、名刺等個人の様々な情報を交換できます。短期間でプログラムだけでなく、実際の機器まで開発した点等が評価されました。
五十嵐さんは「構想は前日に宿泊先で練りました。機器は当日に足りない材料を100円ショップで買い足して、会場ではんだ付けして作りました。他のチームのプレゼンテーションのレベルがとても高く、よい刺激になりました。今後は環境を整えて製品化を目指してゆきます」と大会を振り返りました。
坂口さんは「忙しく準備時間もなかなか取れず、最後まで試行錯誤を繰り返していました。プレゼンテーションはアドリブも入れて、とても盛り上がりました。自分たちが勝てるとは思えないほど高いレベルの大会でした。グランプリを獲得できてとても嬉しく思います」と述べ、笑顔を見せました。
チームユニフォームで笑顔を見せる「SpiritualDB」。腕に機器を装着した五十嵐さん(左)と賞状とトロフィーを持つ坂口さん(右)
- ※1 ハッカソン("hackathon")は、ハック(hack)とマラソン(marathon)を組み合わせた名称で、同じテーマに興味を持った参加者が、協力して開発を行うイベントを指します
- ※2 五十嵐さんと坂口さんの過去入賞等に関して
- ※3 JPHACKS