会津大起業部チーム、ビジネスアイディアコンテストにて優秀賞受賞
「日本全国から、社会に対して挑戦するアントレプレナーシップを持った若者を」というテーマのもと開催されたビジネスのアイディアを競うコンテスト「The 3rd U.S.Embassy-Keio SFC-TOMODACHI Entrepreneurship Seminar and Business Plan Competition」(9月2日-9月6日開催)にて、会津大学起業部チームが提案する観光教育アプリケーション「Local Colonizer(ローカルコロナイザー)」が優秀賞を受賞しました。
過去に開催された第1 回、第2 回のイベントでも、特に地方の学生に対し、自らの挑戦により社会を変えるという実践的なアントレプレナーシップ教育を実施し、全国から起業家精神溢れる学生が生まれ育つ機会を創出した本コンテスト。このコンテストは米国大使館、米日カウンシル / TOMODACHI Initiative と慶應義塾大学SFCが主催。今年は日本全国の大学生を対象として、ビジネスプラン作成のトレーニングセミナーとコンテスト形式で行うプレゼンの経験から、学生の起業家精神と実践力を高めることを目的に開催されました。
会津大学から参加したのは、起業部の学生、木元雄太さん、高畠洋介さん(ともに学部2年)と坂口勇太さん(学部1年)のチームです。「Local Colonizer」は学習旅行として会津へ来た小中学生を対象とし、より会津を楽しんでもらうことを目的とした観光教育ツアーアプリです。アプリの仕様として主に、実際の会津に模したRPGゲームのようなマップと現実の位置情報が連動するナビゲーションシステムや、各観光名所をカメラを通して見ることで、幕末当時の姿を再現する事の出来るAR技術を用いた歴史教育など、電子端末ならではの視覚的な変化を用いて、子どもたちが旅行をより楽しめるものとなっています。
このアイディアでは、東日本大震災の影響により教育旅行者数が減少した問題を解決すると同時に、「来て嬉しい見て楽しい」を体験できるように考慮しています。会津大学らしくIT を活用し会津の魅力を伝えることを念頭に、改めて会津に思いを馳せて企画したビジネスプランです。今後は主催者側のフォローアップを受けながらプラン全体のブラッシュアップをすると共に、アプリの開発を起業部全体で進めていく予定です。
入賞者によるコメント
木元雄太さん: 県内出身の僕は会津に対しての思い入れが強く、このイベントでは被災地復興を越えた「地方の魅力とは何か」という課題に正面から向かい合う機会となった。お力添えいただいた方々のおかげで賞は取れたものの、メンターや審査員からの指摘は真摯に受け止める必要があり、起業部活動の密度をより濃くしていきたい。そして、熱い想いを持つ同世代との多くの出会いを得られたことは、大きな財産となった。
高畠洋介さん: 徹夜が続き、チーム内で意見のぶつかり合いやモチベーションの違いでのいざこざが多々あったが、最終的に良いプランを作り上げる事が出来た。これを踏まえての優秀賞はとても嬉しく、この賞を自信に次のステップに活かしたい。
坂口勇太さん: 今回は何もかもが初めてでリーダーという立場でありながら、自分の能力不足などで先輩に頼りっぱなしでした。ですが、この大会を通して自分に今後必要な力やそのためにやるべきことが見えたので、今後活動していくために今大会で見えた事を織り交ぜて自らのレベルアップに繋げていけたらと思います。
左から木元さん、高畠さん、審査員の方、坂口さん