小川 佳子 OGAWA Yoshiko
上級准教授、宇宙情報科学研究センター副センター長
教育
- 担当科目 - 大学
- プログラミング入門微積分I[再]微積分II[再]
- 担当科目 - 大学院
- Practical Data Analysis with Lunar and Planetary Databases
研究
- 研究分野
-
宇宙惑星科学
数理情報学
統計科学
惑星表層科学月惑星探査データ解析探査データ可視化システム地球惑星物理学惑星内部構造, 環境変遷, 物質輸送数値シミュレーション
- 略歴
- 現在-平成21年:会津大学先端情報科学研究センター准教授 月・火星探査機データ解析に基づく表面鉱物分布の研究, 探査データ可視化. 地球観測衛星データ解析, 水環境解明. 平成21-18年:国立環境研究所NIESポスドクフェロー 月探査機データの地上較正. 軌上較正アルゴリズムの開発. 平成18-16年:カリフォルニア大バークレーポスドク研究員 火星における地殻内水移動モデルの構築. 平成16-15年:神戸大学自然科学研究科COE研究員 火星熱水システムの解明, 凍土融解シミュレーション研究. 平成15-14年:東京大学地震研究所特別研究員 火星探査データ解析, 火星地殻内揮発性成分分布の研究. 平成14年 3月 博士(理学)取得 (東京大学大学院理学系研究科 博士課程 地球惑星科学専攻) 平成11年3月 修士(理学)取得 (同上 修士課程) 平成 9年3月 学士取得 (東京大学理学部 地球惑星物理程学専攻)
- 現在の研究課題
- 日本の月探査機「かぐや」のデータ解析と月面鉱物分布研究. 月探査データ可視化ツールの開発・システム構築. 火星探査データ解析および内部構造モデリング. 日本の地球観測衛星「だいち」のデータ解析と水環境解明.
- 研究内容キーワード
- 衛星リモートセンシング, 惑星探査データ解析, 地球観測データ解析, 地理情報システム, 表層水環境
- 所属学会
- 日本惑星科学会, 日本地球惑星科学連合, American Geophysical Union
パーソナルデータ
- 趣味
- 旅行、読書
- 子供時代の夢
- 飛行機のパイロットになること
- これからの目標
- パイロットになること
- 座右の銘
- 楽しくなければ続かない=続けるためには楽しむ 明日は明日の風が吹く
- 愛読書
- ハリー・ポッターシリーズ (J.K.ローリング)
- 学生へのメッセージ
- 大学で視野を広げましょう!
- その他
- 2015 平成27年度科学技術分野文部科学大臣表彰受賞
主な研究
- 会津大学発宇宙ソフトウエアを世に出そう!(ベンチャー体験工房ほか)
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文部科学省宇宙航空科学技術推進委託費(人材育成)教育事業を出発点として2017年度から実施。
主に、ベンチャー体験工房no.2宇宙リモートセンシングデータの利活用、SCCP月惑星データ解析&たんぽぽ計画、創造工房セミナーといったPBL科目で行う。SCCP受入や出前講義を通じて、会津学鳳生ほか中高生の参加もある。
https://arcspace.jp/doku.php?id=ja:top
https://www.facebook.com/SpaceSoftUoA/
- 課外プロジェクト「月惑星データ解析&国際宇宙ステーションたんぽぽ計画」
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入学してすぐの一年生から、自ら選んだ題材の学習・研究に取り組めるという、会津大学の課外プロジェクトのひとつで、2003年から毎年実施されています.「月惑星データ解析」では,月惑星科学の基礎知識の習得,月惑星探査機が取得した画像データ等の閲覧・解析方法について学びます.大学研究棟屋上に設置されている天文ドーム内の望遠鏡を用いた天体観測や研究所見学なども行っています.
令和3年度シラバス: http://web-ext.u-aizu.ac.jp/official/curriculum/syllabus/2021_1_J_021.html#OT03-004
- 小惑星探査機「はやぶさ2」
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JAXAが2014年に打ち上げた小惑星探査機「はやぶさ2」プロジェクトに会津大学からCAIST/ARC-Space所属教員を中心に多くのメンバーが参加し,2018年の小惑星Ryugu(リュウグウ)到着と,2020年の地球帰還を目指して,研究を進めています.特に,「はやぶさ2」に搭載されている近赤外線分光装置を始めとする観測機器の開発や,観測機器が取得するデータを元に小惑星形状のモデリング等を行う解析ソフトウェアの開発に取り組んでいます.
JAXAはやぶさ2プロジェクトサイト
*バナー画像などはJAXAデジタルアーカイブスのデータを利用しています
- 地球月惑星リモートセンシングデータの科学的解析
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わたしたちの太陽系の成り立ちや進化を知るうえで,月惑星探査機や地球観測衛星が取得したリモートセンシングデータを解析することは非常に重要です.会津大学で研究され,蓄積されているデータ解析のためのソフトウェア技術を活かして,地球惑星科学上の発見ならびに防災・環境に関わる研究を進めています.
- 月火星箱庭構想
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月火星箱庭構想で作成を目指すロボット評価施設は,大きく3つ.1つはリアル&バーチャル箱庭(ロボット走行路&リアル空間を再現したシミュレータ内の走行路),2つ目は月火星表面を模擬可能なシミュレータチャンバ(低圧環境,表面土壌等を模擬),3つ目は共同利用可能な月火星探査ロボット運用設備(アンテナ等).
- 月惑星探査データ解析ソフトウェアの開発
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小惑星探査機「はやぶさ」や月探査機「かぐや」など,これまでに行われた月惑星探査計画によって,多くの観測データが得られています.この資産を活かして,多様な科学的解析を進めるため,解析を助けるソフトウェアが必要とされています.
複雑なデータをわかりやすく可視化したり,膨大なデータの中から重要なものを見つけ出すための技術を研究しています.
主な著書・論文
1. Ogawa, Y., Matsunaga, T., Nakamura, R., Saiki, K., Ohtake, M., Hiroi, T., Takeda, H., Arai, T., Yokota, Y., Yamamoto, S., Hirata, N., Sugihara, T., Sasaki, S., Haruyama, J., Morota, T., Honda, C., Demura, H., Kitazato, K., Terazono, J., Asada, N., The widespread occurrence of high-calcium pyroxene in bright-ray craters on the Moon and implications for lunar-crust composition, Geophys. Res. Lett., 38, DOI: 10.1029/2011GL048569, 2011.
2. Ohtake, M., T. Matsunaga, J, Haruyama, Y., Yokota, T. Morota, C. Honda, Y. Ogawa, M. Torii, H., Miyamoto, T. Arai, N. Hirata, A. Iwasaki, R. Nakamura, T. Hiroi, T. Sugihara, H. Takeda, H.
Otake, C. M. Pieters, K. Saiki, K. Kitazato, M. Abe, N. Asada, H. Demura, Y. Yamaguchi, S., Sasaki, S. Kodama, J. Terazono, M. Shirao, A. Yamaji, S. Minami, H. Akiyama, J. L. Josset, The global distribution of pure anorthosite on the Moon, Nature, 461, pp. 236-240, DOI: 10.1038/nature08317, 2009.
3. Matsunaga, T., M. Ohtake, J. Haruyama, Y. Ogawa, R. Nakamura, Y. Yokota, T. Morota, C. Honda, M. Torii, M. Abe, T. Nimura, T. Hiroi, T. Arai, K. Saiki, H., Takeda, N. Hirata, S. Kodama, T., Sugihara, H. Demura, N., Asada, J. Terazono and H. Ohtake, Discoveries on the lithology of lunar crater central peaks by SELENE Spectral Profiler Spectral Profiler, Gophys., Res. Lett., 35, DOI: 10.1029/2008GL035868, 2008.
4. Ogawa, Y. and M. Manga, Thermal demagnetization of Martian upper crust by magma intrusion, Geophys. Res. Lett., 34, 10.1029/2007GL030565, 2007.