束原 恒夫 TSUKAHARA Tsuneo
理事長(学長)、企画推進本部長
教育
- 担当科目 - 大学
- 2021年度まで:コンピュータ理工学演習I、半導体デバイス、電子回路
- 担当科目 - 大学院
- D04 博士後期課程向けキャリアデザイン、2021年度まで:SYC01 VLSI設計のためのMOSデバイスモデリング
研究
- 研究分野
-
通信工学
電子デバイス及び電子機器
ワイヤレス通信システム向けアナログ・無線周波数(RF)集積回路の設計
- 略歴
- 昭和50年3月 福島県立会津高等学校卒業
昭和54年3月 東北大学工学部応用物理学科卒業
昭和56年3月 東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻 博士課程前期2年の課程修了
昭和56年4月 日本電信電話公社 武蔵野電気通信研究所入社
昭和62年7月 日本電信電話株式会社(NTT)LSI研究所 研究主任
平成 5年 2月 NTT無線システム研究所 主任研究員
平成 7年 2月 NTT LSI研究所 主幹研究員
平成10年 4月 NTTシステムエレクトロニクス研究所 主幹研究員 グループリーダ
平成13年9月 東北大学より博士(工学)を取得
平成18年 3月 NTTを退職
平成18年 4月 会津大学 コンピュータ理工学部 教授に就任
平成24年4月~平成28年3月 学生部長を兼務
平成29年11月 第31回 電波技術協会賞受賞
平成30年4月~令和2年3月 学生部長を兼務
令和2年4月~令和4年3月 コンピュータ理工学部長
令和5年12月~ 理事長兼学長
- 現在の研究課題
- ソフトウエア無線に適したマルチバンド・マルチモードCMOS RFトランシーバの設計
- 研究内容キーワード
- CMOSアナログ集積回路、CMOS RF集積回路 (RFIC)、RFトランシーバ、ワイヤレス通信、ソフトウエア無線、マルチバンド、マルチモード
- 所属学会
- IEEE、電子情報通信学会 (IEICE)、電気学会 (IEEJ)上級会員
パーソナルデータ
- 趣味
- 1. 生演奏の音楽を聴きに行くこと
2. 喉の筋トレ
(ボイストレーニング)
3. 体の筋トレ
4. アマチュア無線(12歳から):
第1級アマチュア無線技士(2018年), JA7IIX
- 子供時代の夢
- 1. エレクトロニクス分野の技術者
8歳のころ、ゲルマニウム・ラジオを作り、実際のAM放送が聞こえてきたときには、強いインパクトを受けました。後に、こちらの夢が現実となりました。
2. 旅客機のパイロット
- これからの目標
- 1. 故郷、会津若松市または周辺地域に、集積回路(LSI)の設計を行うベンチャー企業を育成したい。
2. 本場イタリアでベルカント唱法を学んでみたい。
- 座右の銘
- 鶏口となるも、牛後となるなかれ。(鶏口牛後)
- 愛読書
- 1. 『倍音』(中村明一著、春秋社)
工学部を卒業した異色の尺八演奏家による楽音の周波数分析。フーリエ解析の身近な例への応用。
2. 『オイラー博士の素敵な数式』(ポール・J・ナーイン著、小山信也訳、日本評論社)
複素数に関するオイラーの公式をめぐる物語。電気・通信工学への応用にも触れていて興味深い。
- 学生へのメッセージ
- 愛読書のところで書いたように、数学の基本が身近な分野に不可欠であることを、早い時期に体験してほしい。
- その他
- 会津大リレーエッセー 52号
「地域の発展を会津大から 街中のにぎわい夢見て」
主な著書・論文
[1] T. Tsukahara, "A High-Precision Quadrature Modulator Using a Fully-Differential CMOS Flip-Flop Phase-Shifter Suitable for the Next-Generation RF Transceivers," 2020 IEEE International Symposium on Radio-Frequency Integration Technology (RFIT2020), WE3B-2, pp. 41-43, Sept. 2-4, 2020, Hiroshima, Japan. (Invited)
[2] 高良 聡, 束原 恒夫,「フリップ・フロップ型90°移相器を適用したデュアルLOスイッチング型直交変調器の設計」,電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌), Vol. 139, No. 1, pp. 87-88, Jan. 2019.
=> 高良 聡君が2020年4月22日に,電気学会東北支部長賞「優秀論文賞」を受賞.
[3] T. Tsukahara, R. Ito, and K. Arimura, “Complex Signal Processing Used in Modern RF Transceivers,” 2015 IEEE International Symposium on Radio-Frequency Integration Technology (RFIT2015), TH4A-1, pp. 100-102, Aug. 26-28, 2015, Sendai, Japan. (Invited)
[4] T. Tsushima and T. Tsukahara, “Design of Low-Voltage High-Precision Complex Quadrature Modulators,” The 17th Workshop on Synthesis And System Integration of Mixed Information Technologies" (SASIMI 2012), R4-9, pp. 476-481, March 9, 2012 Beppu, Japan. (Refereed)
[5] T. Tsukahara, T. Tsushima, and H. Ito, "Evolution of Transceiver Architectures toward Software-Defined and Cognitive Radios," 2010 International Conference on Solid State Devices and Materials (SSDM), pp. 99-100, Tokyo, Japan, Sept. 22, 2010. (Invited)
[6] 束原 恒夫、「CMOS RF回路設計」、丸善、2009年11月30日発行(ISBN: 978-4-621-08203-4)【著書】
[7] T. Tsukahara, “RF CMOS Circuits- Overview and Perspective,” 2007 International Conference on Solid State Devices and Materials (SSDM), pp. 752-753, Sept. 2007 (Invited)
[8] J. Kodate, T. Douseki, T. Tsukahara, T. Okabe, and N. Sato,” Practical High-Resistivity Silicon-on-Insulator Solution for Spiral Inductors in Radio-Frequency Integrated Circuits,” Jpn. J. Apply. Phys., vol. 44, no. 8, pp. 5987-5993, Aug. 2005.
[9] A. Yamagishi, M. Ugajin, and T. Tsukahara, “A 2.4-GHz PLL Synthesizer for a 1-V Bluetooth RF Transceiver,” IEICE Trans. Electron., vol. E87-C, no. 6, pp. 895-900, June 2004.
[10] M. Ugajin, J. Kodate, and T. Tsukahara, “A 1-V 2.4-GHz Downconverter for FSK Wireless Applications with a Complex BPF and a Frequency Doubler in CMOS/SOI,” IEICE Trans. Electron., vol. E87-C, no. 6, pp. 888-894, June 2004.
[11] M. Ugajin, A. Yamagishi, J. Kodate, M. Harada, and T. Tsukahara, “A 1-V CMOS SOI Bluetooth RF Transceiver Using LC-Tuned and Transistor-Current-Source Folded Circuits,” IEEE J. Solid-State Circuits, vol. 39, no. 4, pp. 569-576, April 2004.
[12] 山岸 明洋,束原 恒夫,村口 正弘,「位相面の対称性を利用したROMによる位相検出法とそれを用いた85 Mbit/s DQPSK変復調LSI」,電子情報通信学会,信学論(C),vol. J86-C,no. 8,pp.845-852,Aug. 2003.
[13] 束原 恒夫,小舘 淳一,原田 充,宇賀神 守,山岸 明洋,「RF-CMOSの回路技術と将来展望」,電子情報通信学会,信学論(C),vol. J86-C,no. 7,pp. 674-686,July 2003.(招待論文)