平田 成

平田 成 HIRATA Naru

上級准教授、情報センター副センター長

所属
コンピュータ理工学科/情報システム学部門
職位
上級准教授、情報センター副センター長
E-Mail
naru@u-aizu.ac.jp
Webサイト
https://arcspace.jp/

教育

担当科目 - 大学
LI01 コンピュータリテラシー
PL01 プログラミング入門
PL02 プログラミングC
IT02 コンピュータグラフィックス論
担当科目 - 大学院
ITC08A リモートセンシング
ITC09A Fundamental Data Analysis in Lunar and Planetary Explorations

研究

研究分野
宇宙惑星科学
高性能計算
惑星科学
月惑星探査
月惑星探査データ解析・可視化ソフトウェア
略歴
2007.4 - 現在 会津大学コンピュータ理工学部 上級准教授
同 准教授(2007.4 - 2015.3),
同 講師(2006.4 - 2007.3),
兼任 先端情報科学研究センター宇宙情報科学クラスター(ARC-Space, CAIST) (2009.4 - 2019.3)
兼任 宇宙情報科学研究センター(ARC-Space) (2019.4より)
2003.10 - 2006.3 神戸大学理学部COE研究員
2003.5 - 2003.9 宇宙科学研究所惑星研究系 研究員
1998.3 - 2003.4 宇宙開発事業団 特別研究員
1998.3 筑波大学大学院博士課程地球科学研究科地質学専攻 修了,博士(理学)
1995.3 修士(理学),筑波大学大学院博士課程地球科学研究科地質学専攻
1993.3 筑波大学第一学群自然学類地球科学主専攻 卒業,学士(理学)
現在の研究課題
探査機データからの小惑星形状モデルの推定
小惑星探査データの三次元地理情報システムによる可視化
月惑星表面での衝突クレーター形成過程の解明
研究内容キーワード
惑星科学,月,小惑星,形状モデル,衝突クレーター
所属学会
日本惑星科学会
日本地球惑星科学連合
American Geophysical Union

パーソナルデータ

その他
著書・編書:
『惑星地質学』 (編) 宮本 英昭, 橘 省吾, 平田 成, 杉田 精司, 2008, 東大出版会
『最新・月の科学―残された謎を解く』 (編著) 渡部 潤一, (執筆) 渡部 潤一, 寺園 淳也, 出村 裕英, 平田 成, 2008, 日本放送出版協会
平成27年度科学技術分野文部科学大臣表彰受賞, 2015

主な研究

会津大学発宇宙ソフトウエアを世に出そう!(ベンチャー体験工房ほか)

文部科学省宇宙航空科学技術推進委託費(人材育成)教育事業を出発点として2017年度から実施。
主に、ベンチャー体験工房no.2宇宙リモートセンシングデータの利活用、SCCP月惑星データ解析&たんぽぽ計画、創造工房セミナーといったPBL科目で行う。SCCP受入や出前講義を通じて、会津学鳳生ほか中高生の参加もある。
https://arcspace.jp/doku.php?id=ja:top
https://www.facebook.com/SpaceSoftUoA/

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課外プロジェクト「月惑星データ解析&国際宇宙ステーションたんぽぽ計画」

入学してすぐの一年生から、自ら選んだ題材の学習・研究に取り組めるという、会津大学の課外プロジェクトのひとつで、2003年から毎年実施されています.「月惑星データ解析」では,月惑星科学の基礎知識の習得,月惑星探査機が取得した画像データ等の閲覧・解析方法について学びます.大学研究棟屋上に設置されている天文ドーム内の望遠鏡を用いた天体観測や研究所見学なども行っています.
令和3年度シラバス: http://web-ext.u-aizu.ac.jp/official/curriculum/syllabus/2021_1_J_021.html#OT03-004 

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国際宇宙ステーション搭載捕集装置「たんぽぽ」計画

宇宙空間に漂う塵の中には,微生物やその原材料となる有機物が含まれている可能性があります.「たんぽぽ」計画とは,国際宇宙ステーションに特殊な捕集装置を取り付けて,そのような塵を捕まえる宇宙生物学実験です.たくさんの大学・研究機関で構成されるこのたんぽぽ計画に,会津大学のCAIST/ARC-Spaceと画像処理学講座の教員および指導学生、そして課外プロジェクト学生が参加しています.シリカエアロゲルという極めて密度の小さい物質でできた捕集体の顕微鏡写真から画像処理で塵を見つけ出すためのソフトウェア開発や,塵を含む捕集体を切り出す装置の開発等に取り組んでいます.
たんぽぽ計画(学外リンク): http://logos.ls.toyaku.ac.jp/~lcb-7/tanpopo/introduction.html

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小惑星探査機「はやぶさ2」

JAXAが2014年に打ち上げた小惑星探査機「はやぶさ2」プロジェクトに会津大学からCAIST/ARC-Space所属教員を中心に多くのメンバーが参加し,2018年の小惑星Ryugu(リュウグウ)到着と,2020年の地球帰還を目指して,研究を進めています.特に,「はやぶさ2」に搭載されている近赤外線分光装置を始めとする観測機器の開発や,観測機器が取得するデータを元に小惑星形状のモデリング等を行う解析ソフトウェアの開発に取り組んでいます.

JAXAはやぶさ2プロジェクトサイト

*バナー画像などはJAXAデジタルアーカイブスのデータを利用しています

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地球月惑星リモートセンシングデータの科学的解析

わたしたちの太陽系の成り立ちや進化を知るうえで,月惑星探査機や地球観測衛星が取得したリモートセンシングデータを解析することは非常に重要です.会津大学で研究され,蓄積されているデータ解析のためのソフトウェア技術を活かして,地球惑星科学上の発見ならびに防災・環境に関わる研究を進めています.

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月惑星探査データ解析ソフトウェアの開発

小惑星探査機「はやぶさ」や月探査機「かぐや」など,これまでに行われた月惑星探査計画によって,多くの観測データが得られています.この資産を活かして,多様な科学的解析を進めるため,解析を助けるソフトウェアが必要とされています.
複雑なデータをわかりやすく可視化したり,膨大なデータの中から重要なものを見つけ出すための技術を研究しています.

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不規則形状物体と関連属性のインタラクティブなCG表現

〇背景
三次元コンピュータグラフィックスは映画やゲームなどの各種エンターテインメントメディアや工業的な分野で広く活用されている。また、博物館や展示会などにおいて実物を展示できない場合の代替手段としても使われている。このような目的においては、再現度の向上だけではなく、展示物の様々な属性を同時に表示し、閲覧者がより深く展示物を理解できるような工夫が必要とされている。

〇形状プラス表面属性の可視化表現
三次元形状モデルをCG化する際に、モデルの表面を構成するポリゴンに割り付けられた様々な属性を同時にCGとして可視化するソフトウェアを開発した。可視化できるのは物体表面の彩色などのもともと視覚的である情報だけではなく、表面の荒さやパーツ分けの状態など、単なる実態の再現では扱えない情報も含む。可視化時の視点などはユーザがインタラクティブに変更することができるほか、それほど性能の高くないPCでも巨大なデータを取り扱えるよう設計されている。

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主な著書・論文

原著論文:
Kono, F., Nakasato, N., Hirata, N. & Matsumoto, K. Acceleration of Gravitation Field Analysis for Asteroids by GPU Computation. 2021 Ieee 14th Int Symposium Embed Multicore Many-core Syst Mcsoc 00, 8–15 (2021).

Hirata, N., Kawamae, W., Dang, T.A., Kitazato, K., Demura, H., Asada, N., 2012, Archive and Analysis system for observation data of irregular-shaped small bodies on polygon shape models, Journal of Space Science Informatics Japan 1, 133-140.

Guttler, C., Hirata, N., Nakamura, A.M., 2012, Cratering experiments on the self armoring of coarse-grained granular targets, Icarus 220, 1040-1049.

Hirata, N., Kurita, K., Sekine, T., 2009, Simulation experiments for shocked primitive materials in the Solar System, Physics of the Earth and Planetary Interiors 174, 227-241.

Hirata, N., Barnouin-Jha, O.S., Honda, C., Nakamura, R., Miyamoto, H., Sasaki, S., Demura, H., Nakamura, A.M., Michikami, T., Gaskell, R.W., Saito, J., 2009, A survey of possible impact structures on 25143 Itokawa, Icarus 200, 486-502.

Miyamoto, H., Yano, H., Scheeres, D.J., Abe, S., Barnoiun-Jha, O.S., Cheng, A.F., Demura, H., Gaskell, R.W., Hirata, N., Ishiguro, M., Michikami, T., Nakamura, A.M., Nakamura, R., Saito, J., Sasaki, S., 2007, Regolith Migration and Sorting on Asteroid Itokawa, Science 316, 1011-1014.

Abe, S., Mukai, T., Hirata, N., Barnouin-Jha, O.S., Cheng, A.F., Demura, H., Gaskell, R.W., Hashimoto, T., Hiraoka, K., Honda, T., Kubota, T., Matsuoka, M., Mizuno, T., Nakamura, R., Scheeres, D.J., Yoshikawa, M., 2006, Mass and Local Topography Measurements of Itokawa by Hayabusa, Science 312, 1344-1347.

Hirata, N., Nakamura, A.M., 2006, Secondary craters of Tycho: Size-frequency distributions and estimated fragment size-velocity relationships, Journal of Geophysical Research (Planets) 111, 3005.