2009年11月11日
会津大学は、10月30日(金)午後、日欧産業協力センター「ヴルカヌス・イン・ジャパン」日本企業研修 プログラムに参加するヨーロッパ人理工系学生との交流会を開催しました。ヨーロッパ側は、EU11カ国から43名、 会津大学側は、大学院・学部のみならず、短期大学部も含めて25名が参加しました。
交流会に先立つ昼食会では、会津大学生と西会津町とのコラボレーションから生まれたご当地バーガー「ベジメル バーガー」が、パン食文化の本場であるヨーロッパ人学生に振舞われました。製造・販売元の西会津町の道の駅 「よりっせ」内レストラン「櫟(いちい)」の斉藤代表より説明があり、具には肉の代わりに味付けした西会津 特産の車麩を用いている点に大きな関心が寄せられただけでなく、実際に食べたヨーロッパ人学生から非常に好 評でした。
交流会では、先ず岩瀬理事・国際戦略本部長より歓迎のあいさつが述べられた後、企画運営室の橋田准教授 (国際戦略本部兼務)より「日本のイメージ」に関するヨーロッパ人と日本人の違いについて問題提起がなされ、 これを踏まえて、文化・歴史と伝統、人々と固定観念、テクノロジー、モダン・アートと建築、料理、ジェスチャー とボディー・ランゲージ、音楽、自然と地理について8つのグループに分かれて積極的な意見交換が行われました。
また、今回の交流会を通じて、参加したヨーロッパ人学生が会津に強い興味と関心を持っただけでなく、 会津大学の学生もヨーロッパ人学生の見方や考え方に新鮮な刺激を受け、ヨーロッパへの興味と関心が強まりました。 今後、日欧間の活発な学生交流が期待されます。
歓迎のあいさつ |
交流会の様子1 |
交流会の様子2 |
交流会の様子3 |
「ヴルカヌス・イン・ジャパン」参加学生の会津往訪
「ヴルカヌス」は、日欧の有望な理工学系学生を対象とする日欧産業協力センターの企業研修プログラムとして、 1996年から経済産業省・欧州委員会の奨学金と企業の協力負担金により実施され、566名(日本人学生240名、 欧州学生326名)の学生が参加した(EUでは20倍以上の高い競争率)。プログラムは、語学研修4カ月と企業研 修8カ月からなり、将来の日欧の架け橋となる技術者、科学者及び建築家の育成を目的としている。
今般、同センターは、ヨーロッパ人学生が東京での企業研修に加え、日本の伝統文化と歴史を体験する機会として、 来日後の地方滞在を実施した。一行は、30日より4日間、会津に滞在し、史跡を訪ね、学生と交流し、ホームステイ する予定。学生交流については、コンピューター理工学を中心とする国際色豊かな会津大学が選ばれた。