2006年07月26日

JBIC(国際協力銀行)の中国向け円借款プログラム「内陸部・人材育成事業」により2月9日に来日した中国湖北大学の数学・コンピュータサイエンス学部、工学博士の周双娥(Shuang'E Zhou)助教授がYong Liu助教授の受け入れのもと会津大学での6ヶ月間の研究を実施し、7月30日に中国に帰国します。会津大学が円借款プログラムによる訪問研究員を受け入れたのは今回がはじめてのことでした。

CSIP(国際戦略本部)では周双娥助教授の帰国に際し、会津での研究活動や生活、体験などについてご本人にインタビューをしました。

CSIP:
周先生の研究テーマを教えてください。
周助教授:
「Task Scheduling Algorithm for a real-time Distributed System.」
CSIP:
日本語を学習する機会はありましたか。
周助教授:
「はい。会津大学で開催された日本語教室に参加しました。とても役立つ内容で楽しかったです。」
CSIP:
周先生が助教授を務める湖北大学、また大学のある武漢はどのようなところですか。
周助教授:
「武漢は中国湖北省の歴史ある省都で福島空港からは飛行機で4時間ちょっとです。長江や湖があり水に囲まれた美しく都会的な土地です。湖北大学は75年の歴史のある大学で,2,000人以上の教授、15,000人以上の学生を抱え、湖北省による財政支援を受けている大きな大学です。」
CSIP:
会津での6ヶ月間の研究・滞在を一言で表現するとしたら何ですか。
周助教授:
「Challenge & Happiness です。」
CSIP:
最後にメッセージをお願いします。
周助教授:
「私はこの6ヶ月間を会津という平穏で美しい土地で過ごすことができてとても幸せでした。私に研究施設やオフィス、パソコン、住まいなどその他たくさんのものを提供してくださった会津大学に感謝いたします。会津大学ではたくさんの方のご援助をいただきましたが特にマルチメディア研究室、ALO、総務グループをはじめとする皆様方には大変お世話になりました。何人かの教授からは共同研究の機会もいただきました。福島県と湖北省は友好姉妹関係にあります。私は何らかの形で将来、湖北大学と会津大学の両大学間に有益な国際交流が実現することを願っています。もし私がそれを実現するためのきっかけとなるならば積極的にお手伝いしたいと思っています。会津で知り合った友人達を武漢に招きたいです。皆さんにもぜひ湖北大学をおとずれていただきたいです。会津を離れることをとても寂しく思います。ありがとうございました。」