平成26年度会津大学海外派遣留学支援事業「大連・福島の産学協同IT人材モデル」プロジェクト(以下、DNAプログラム)に採用された3名の学生が、中国の東軟信息学院での授業聴講・中国語講座、アルパイン株式会社でインターンシップを行いました。

3名の中国での研修や生活の様子をご紹介します。

※DNAプログラムの詳細はこちらをご覧ください。

http://www.ubic-u-aizu.jp/news-list/post.htm

派遣学生

  • 伊黒 裕貴さん  (学部3年)
  • 森野 未沙登さん (学部3年)
  • 谷津 香さん   (学部1年)

※学年は派遣当時

研修報告

学部3年 伊黒 裕貴 

私は中国での勉強スタイルに興味を持った点と、海外インターンシップに魅力を感じた点からDNAプログラムに参加しました。個人的なイメージとして、中国では教育が熱心で徹底されているイメージがあり、現地の生徒の勉強への姿勢や雰囲気を知りたいと思いました。また、海外で働くことを体験する機会は必ずしも多いわけではないと考え、このプログラムは絶好の機会であると考えました。

 大連での一日の流れは、午前中に大学の授業を受け、昼食を挟んで午後にインターン参加というものでした。日本語学科の授業を聴講したところ、生徒が積極的に自発的に授業を受けている様子を感じることができ、スピーキングでは一人ひとりが大きな声を出していたところが印象的でした。生徒に話を聞くと、日本語能力試験の合格を目指して休日も図書館で自習しており、意欲の高さに圧倒されました。また大学1年の生徒には、朝は7時から8時までの授業前に、夜は授業後21時まで学内での自習が義務付けられており、ハードな環境の中で学んでいることに驚きました。

 午後のインターンシップでは、車載器機器の企画・開発・設計・製造・テストなど各部門における仕事内容についての説明を聞き、見学をしたり製品に触れたりすることを通じ仕事の一部を体験させていただきました。製造の流れをステップごとに細かくみることができ、貴重な機会であったと思います。

 今回のプログラムの参加目的とは別に、私の中国に対するイメージが大きく変わりました。渡航前には気の強くハキハキとした人が多いというイメージでしたが、現地の方々の皆さんが非常に優しく、またシャイな人が居れば冗談好きな人も居たりと三者三様で、人の内面に関しては日本とほとんど変わらないのだと感じ、渡航前のイメージとの大きなギャップでした。

 DNAプログラムでは、海外インターンを経験するだけでなく、自分のイメージと比べて実際の様子を知るいい機会だと思います。中国に興味を持っている人に是非すすめたいプログラムです。

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学部2年 森野 未沙登 

 今回中国へのプログラムに申し込むにあたって、両親と電話越しに数日間論争がありました。結果的に「何を言っても聞かないのなら好きにしろ」と両親が説得を諦めたことで、誓約書にサインをもらって中国に二週間滞在しました。そうまでして中国に行こうとした理由はいくつかありますが、マスメディア等によって日中間のイメージがお互いに悪くなってしまっている現状をなんとかできないかと思ったことが一番大きい理由です。

 留学生のような中国人と話すと取り上られるような反日思想やマナー違反など何もなく、むしろ日本人より思いやってくれる面もあり、どうして私の両親のような考え方の人が多くなってしまうのか不思議に思っていました。実際に中国に行って、中国がどんな国なのか、日本と何が違うのか、彼らは日本をどう思っているのかを自 分の身で確かめてみたいと思いました。

インターンシップでは各部門を一日ごとに訪問して、どんなことを担当しているのかを、時には実際に商品やテストモデルに触りながら説明を受けました。金州にある工場も見学させて頂きました。世界中に支部を持つALPINEさんで、国際的な現場で働く責任感や義務などを学びました。大学は会津大学の数倍(10倍?)ほどもあり、それでもまだ小さいほうだと聞いて驚きました。

 彼ら中国人学生は日本人学生より遥かに熱心で、学び始めて3年ほどしか経っていない日本語を「日本が好きだからたくさん勉強した」と言って日本人と変わりないほどまで話していました。大学一年生と二年生の時は、自習も含めて朝の7:30から20:30まで大学にずっといると聞き、日本人も彼らを見習うべきだと感じました。

 休日や放課後は中国人学生と交流し、専攻や漫画など共通の話題で盛り上がり、日本に帰ってきてからもインターネットを通じて交流は続いています。プログラムを通じて、国際社会で働く責任感、自分の身を通じて感じた中国、自身の見直すべき勉強態度など、多くの発見を反省がありました。この経験を活かして自分の能力を更に向上させ、また中国に対する悪イメージの払拭にも貢献できればと思います。

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学部1年 谷津 香 

私は中国の大連市にある東軟信息学院で2週間の留学とインターンシップをしてきました。私にとっては初めての留学とインターンシップでしたが、この体験を通して様々な刺激を受けました。

まず一つ目に、中国に対する考え方が変わったということです。留学に行く前はあまり中国に対して良いイメージがなかったのですが、実際行ってみると皆良い人たちばかりで自分の先入観だったなと恥ずかしくなりました。

二つ目にインターン先のアルパインでハンダ付け体験をしたのですが、想像以上に楽しくて電子工作をもっとしたいと思うようになりました。

そして三つ目に、日本と中国の文化の違いというものを痛感しました。日本人はパーソナル・スペースをとても重要視しますが、中国ではみんなと様々なものを共有するという考え方を重要視します。そのため、初めは戸惑うこともありましたがすぐに仲良くなることができました。

今回の留学を通して私は自分の視野の狭さを反省するとともにこれからは様々な交流を積極的に行い自分を高めていきたいと思いました。

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