私はドイツ南部にあるカールスルーエ応用科学大学という大学へ1年間留学しました。ドイツと日本の違いは言語だけではなく、カルテスエッセンなどの食文化、パーティー文化、ヨーロッパらしいメルヘンな建物たち、頻発するストライキ、ドアや窓の開け方、野生のリスや立派な馬車を引いた白馬など、どれをとっても日本人の自分が今まで生きてきた環境とは大きく違った世界です。ここからはドイツでの生活を短いですが、項目に分けて書いていきます。
カールスルーエでの生活:
カールスルーエは学生が多い街で、安いアパート探しはなかなか困難です。町の中心にはKarlsruhe Schlossがあり、それを囲むように自然が広がっていて、散歩や運動にはピッタリです。夏場はバーベキューや日光浴、バレーボールなどを楽しんでいるドイツ人が大勢ここにやってきていました。他にも日用雑貨、洋服や家電を買い揃えることができるEuropa Platzや、中心から外れるように自転車で20分ほど移動するとリラックスに最適な自然公園があります。冬は寒いことや日照時間の関係もあり、公園に来る人は少ないです。パーティーや面白いイベントも夏に集中しているので、留学時期のオススメは夏ですよ!冬はヨーロッパ各地のクリマスマーケットを回るという、また別の楽しみがありますが。
現地で話す言語について:
主な観光地などでは英語が通じることが多いですが、やはり第一言語はドイツ語、シンプルな会話なら意思疎通はドイツ語でできるようになったほうがドイツで長い間生活する上では得です。ただし、少し会話をして相手が英語に切り替えてきた場合は、無理にドイツ語で会話を続けようとすることはオススメできません。外国語を学ぶ姿勢は素晴らしいものだと思いますが、言語はあくまでもコミュニケーションツール、スムーズに会話が運んだほうが向こうもストレスが少ないです。ドイツ語の研鑽に励みつつ、なるべく誤解が少ない慣れている言語を相手と場合によって使い分けましょう。
言語の学び方:
大学は短期集中コースまたはセメスターコースでドイツ語の授業を行っているので、それらを積極的に活用しながらドイツ語を学んでいきました。コースでは指定の本を本屋かオンラインで購入し、コースを受けている学生と一緒に楽しくドイツ語を勉強することができます。コースは2週間から半年と、修了するまでの時間が長いですが、YouTubeやChatGPTを使えば本を持っていなくても、ドイツ語を短い時間で効率的に勉強することが可能です。自分はオンラインの英独辞書やChatGPTを主に利用していて、ドイツ語の理解を本当に助けてくれました。ちょっとした単語の意味調べには辞書、細かなニュアンスの違いなどはChatGPTに質問することが多いです。
最後に:
ドイツ留学を経て自分の中で確かに変わったことは、新しい言語を学ぶことに対する価値観の変化です。留学以前までは、正直海外に行ったとしても英語だけでコミュニケーションは満足にできる、という考えを持っていました。しかし、ヨーロッパ地域はすごいもので、平気で母国語の他に3言語以上話しているような人達がいます。また彼らは他言語を学ぶことに非常に積極的です。自分の周りだとみんなDualingoで勉強していました。そういった環境に影響を受けたり、友達とドイツ語を学んでいる過程で、だんだんと英語以外、さらにはドイツ語以外の言語にも興味を持つようになりました。ヨーロッパは旅行も本当に楽しかったですが、この変化は僕の今後の人生に大きな影響を与えてくれました。
この留学を支えてくれたすべての人に感謝を。