このプログラムは、できる限り海外に近い環境において研修を行うことにより、今後の短期・中期派遣へのきっかけとし、国際的視野を持った優秀な人材育成を行うことを目的としており、福島県内にある施設、ブリティッシュヒルズにて実施しました。
受講した授業や今後の目標など、参加した学生の感想をご紹介します。
1. 足立 楓夏さん(学部1年) | 2. 酒巻 杏璃さん(学部1年) | 3. 佐藤 知優さん(学部1年) |
4. 松原 立央子さん(学部1年) | 5. 村上 綾人さん(学部1年) | 6. 後 昇吾さん(学部1年) |
7. 早藤 史明さん(学部1年) | 8. 照島 明希さん(学部2年) | 9. 武田 遼太郎さん(学部2年) |
10. 林 樹里さん(学部2年) |
<研修報告>
1. 足立 楓夏さん(学部1年)
私は、このプログラムを通して沢山の経験をしました。そして、大切なことを学びました。それは、他人とのコミュニケーションの取り方です。
まず初めに、私は積極性が重要だと実感しました。元々私は内向的で自分に自信がない為、外国の方はもちろん、相手が日本人だったとしても話しかけるということを躊躇してしまいます。けれど、ある生徒は違いました。彼女はいつも他人に話しかけ、好奇心を持っていました。私は、彼女の行動や態度はコミュニケーションを取ることにおいて完璧だと感じ、同時に、私も彼女のように行動できるようになりたいと強く思いました。もしもこのプログラムに参加しなければ、そのように考えることはなかったと思います。
また、私達はブリティッシュヒルズでいくつかの授業を受けました。例えば、批判的な考え方、英国のスポーツやテーブルマナーなどがありました。授業中先生に話しかけるときは、英語で話さなければなりません。その中でも、ビジネス経験の授業が特に印象的でした。そこではペアを作り、自分達で考えたオリジナルの製品をプレゼンテーションします。どの製品も私達の生活を豊かにするもので、興味深いアイデアだと、感心を持ちました。発表中、メンバーみんなが真摯に製品を紹介し、英語を話すことや批判的な意見に対して臆しない態度を取っていました。私は彼らの人の心を動かそうという熱心な気持ちにとても感動しました。
それから、zoomでのオンラインミーティングでは、ローズハルマン工科大学の生徒たちと交流をしました。ある生徒が「あなたの英語のスキルについて心配する必要はありません。だた、話してください。」と声をかけてくださいました。その言葉にとても助けられました。また、彼らは真剣に私達の話を聞いてくれ、心が温まる思いになりました。一般的に、外国にいる同世代の人と話すことは貴重な体験なので、このプログラムにとても感謝しています。
このプログラムを通して、最も大切なのは、自分に自信が無くても他人と関わろうとする姿勢だと感じました。これから私は、更に積極性を持ちたいと思います。プログラム活動が終わってから数日しか経っていませんが、確実に私の考えは以前とは違っていると思います。私はこのプログラム、先生方、友人に感謝しています。ありがとうございました。
2. 酒巻 杏璃さん(学部1年)
私はこの度の経験から多くを学びました。私は2つのことについてレポートに書こうと思います。一つは、私がこの旅で学んだことについて。二つ目は、私がこれからする事についてです。
最初に前者について三つのことをあげようと思います。一つ目は、勉強のための英語学習よりも会話のための英語を学ぶことが重要であると言うことです。ブリティッシュヒルズに行く前は英語の文法が重要だと思っていました。そのため、私は自分の完璧でない英語を恥じており先生たちと会話することができませんでした。しかし、そんなことを気にする必要はなかったのです。英語は言語であり、単なる勉強ではありません。私は英語で喋る時にミスをしても大丈夫だと学びました。もし私が英語で間違えても誰も私を怒ったりはしませんでした。コミュニケーションには情熱と積極性が大事だと学びました。
二つ目は、私には積極性が必要だと言うことです。私は自分が先生たちにとって迷惑じゃないかまたは話しかけても会話を続けられる自信がなく、先生たちに挨拶をすることができませんでした。しかし、先生たちは私にも話しかけてくれました。私は、英語を使って話すことに怖気付いていましたが、自分からもっと積極的に英語を使って話しかけに行った方が先生たちも喜んでお話ししてくださることに気づきました。実際に、T先生や他の先生とお話しすることができました。
三つ目は、難しい単語を使う必要はないと言うことです。もし単語やフレーズがわからなかったら他の知っている単語や簡単な単語に言い換えて話していいと言うことを学びました。
次に後者について二つのことをあげようと思います。一つ目は、もっと英語の勉強に励もうと言うことです。この旅はとても楽しかったです。しかしとても悔しいものでもありました。単語や自分の言いたいことを英語に治すことができず、会話ができない場面が多くありました。最後の製品プレゼンテーション授業では、私は何も話すことができませんでした。加えて、ZOOMで行ったローズハルマンの学生とのプレゼンテーションでは話すことを準備していたため話すことができました。しかしその後の質問タイムではローズハルマンの学生の言ってることが聞き取ることができず、彼らの言っていることを理解することができませんでした。私はこの時、コミュニケーションやプレゼンテーションの発表が英語でできる人になりたいと強く思いました。そのため、私はオンライン英会話を使用し毎日英語の勉強に励もうと思います。
二つ目は、英単語をもっと学ぼうと思います。英語と日本語に共通して、豊富な語彙がなければ会話において自分の言いたいことを言うことができません。そのためもっと語彙を増やそうと思います。さらに生活のための英語を学ぶために英語で映画を見たり曲を聞こうと思います。
最後に、私は今回の旅で助け合った9人の友達を決して忘れないでしょう。私たちは、夜な夜な一緒に語り合ったり、10人でパブに行きみんなでUNOをしたりしました。私は、この10人だったからこんなに楽しい旅を過ごすことができたと思っています。私は、9人の私の友達が大好きになりました。今回友達になることのできた9人と力を合わせ、もっと英語学習に励み、国際交流や留学に向けて準備を進めていこうと思います。この度はこのような機会をくださりありがとうございました。
3. 佐藤 知優さん(学部1年)
私はブリティッシュヒルズを通してたくさんの経験をしました。
まず、たくさんの外国の方と話す機会がありました。初めは、一人で自分から話しかけることが難しかったのですが、彼らはとても親切で友好的で、懸命に私の話を聞いてくれました。だからこそ、私も英語で話すことに挑戦することができました。教室やパブで特に話す機会がありました。私たちは大学のことや、自分達の将来の夢について話しました。学生同士でも普段なかなか話さないことをお互いに話せて嬉しかったです。
次に、私たちはたくさんのイギリス文化を学びました。例えば、テーブルマナーを学びました。以前から興味はあったものの、体験するのは初めてでとても楽しかったです。スヌーカーの授業もとても楽しかったです。スヌーカーは、イギリス発祥のスポーツで、ビリヤードに似ています。これもまた初めての体験だったのですが、試合で勝つこともできてとても嬉しかったです。ちなみに、スヌーカーの台はとても高価だと先生がおっしゃっていました。だから競技で使うのが少し怖かったです。
最後に、英語でたくさんの授業に参加しました。私の中で、レッツスタートビジネスとクリティカルシンキングの授業が特に印象に残っています。どちらも、裁判をしたり、プレゼンテーションをしたりなど、積極的に授業に参加することが求められました。最終日のプレゼンテーションでは、自分達の考えたアイデアに対してたくさんの肯定的な意見をもらうことができてとても嬉しかったです。 ブリティッシュヒルズでの活動を通して、私は自分の成長を感じることができました。これは、自分一人では絶対に成し得なかったことだと思っています。今回のプログラムに参加したメンバーは全員が目的意識を持っていて、とても良い刺激になりました。これからももっと成長できるように努力していきます。
4. 松原 立央子さん(学部1年)
私たちは、ブリティッシュヒルズに行きました。そこでわたしは、自分の考えを広めることができました。普段は日本語を使いますが、ブリティッシュヒルズでは英語を使いました。みんなが英語を使う環境はとても大事だと思いました。例え上手く話せなくても、やってみる。それはとてもいいことだと思います。単語が使えなくても、ジェスチャーや別の単語で伝えるようにしました。そうすることで、彼らは理解してくれました。正しい言葉を使わなくても伝えることができることを学びました。自信がついた私たちは、たくさん話しかけ、たくさんの友達を作ることができました。では、わたしが一番伝えたいことについて話します。
まず、正直、いい人しかいませんでした。新しいことに挑戦したり、わからないことを聞いたり、協力したり、助け合ったり。誰も独占しようとせず、みんなが、楽しいと思ったことはなんでも共有しました。だからこそ、私たちは素晴らしい友達関係を作りました。こんな体験は初めてです。
わたしの話をすると、わたしはコミュニケーションが大好きです。私は、好奇心旺盛で大胆不敵な性格です。そのため、よく自分から行動します。それは私のいいところです。しかし、昔はそのせいで悪く言われたこともあります。「あなたはできるかもしれないけど、私とあなたは違うでしょ?」と。好奇心旺盛な私は、まるで変人扱いされました。でも、ブリティッシュヒルズのメンバーは、「君の好奇心はすごいよ。君が始まるから、私たちはそれに乗りやすい」と言ってくれました。私からすると、たとえ一人で始めても、みんなが来てくれるから、一人じゃなかった。私はそれがとても嬉しかったんです。(一人で挑戦することが多かったから。)みんなが英語を話す環境に真剣に取り組むことで、同じ高みを目指し、お互いが、成長する大切な要素になりました。
まとめると、留学したい人同士は見下したり、羨ましがったりしません。なぜなら、やりたいと思ったら自分自身で行動するから。やってみることの楽しさを知っているから。もし、私のような人がいたら、ぜひ、ブリティッシュヒルズに行ってみて欲しいです!!そうすれば、最高の仲間に出会えます。私が出会えたみたいに。
5. 村上 綾人さん(学部1年)
このブリティッシュヒルズのプログラムにはたくさんの英語を話す機会や異文化に触れる機会がありました。私がこのプログラムに参加したのはそういった体験をしたかったからです。しかし、このプログラムに参加するまでは自分の英語力に自信がなかったためついていけるか不安でいっぱいでした。実際参加してみると、そんな不安は小さなことでとにかく話してみようとする大切さに気付かされました。ここでは二つの印象的だった活動について話していきたいと思います。
まずはチェスやスヌーカーの授業についてです。私はチェスやスヌーカーで遊んだこともなくてルールも知らない状態でした。ですが、自分で分からないところなどを先生に質問しに行くことで楽しくゲームを進めることだけでなく、先生とのコミュニケーションも楽しむことができました。授業後には、日本食やアニメなど色んな話ができて、英語でコミュニケーションがとれる楽しさを体験することができました。
次に"Critical Thinking"という授業についてです。この授業では与えられた情報が本当に正しいのかということを吟味し、それについて話すということをします。私はたくさん話したいことはあったのにもかかわらず、その英語をどう口にすればいいのかわからずシャイになってしまっていた自分がいて、とても悔しかったです。そうならないためにももっと英語を勉強して話していく必要があると感じました。この授業の悔しさをモチベーションとしてこれからも英語学習に励みたいと思います。
このプログラムを通して、私はもっとスムーズかつ自由に英語を話したい、もっと異文化に触れていきたいと強く思いました。それを達成するために英語学習を継続して、他のプログラムにも積極的に取り組んでいきたいです。私は本当にこのプログラムに参加できてよかったです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
6. 後 昇吾さん(学部1年)
このプログラムを通して、私はイギリスの文化に触れることができたのはもちろん、たくさんの英語を話す機会を得られました。
最初は参加者のほとんどが知らない人だったのですが、この5日間でメンバー全員ととても仲良くなれました。
私がブリティッシュヒルズで特に印象に残っているのは英語の授業です。来る前までは普通の英語の授業だと思っていたのですが、実際に授業を受けてみて衝撃を受けました。 スヌーカーというゲームをみんなで遊んでみたり、英語で擬似裁判をしてみたり、ただの英語の授業ではなく楽しみながらイギリスの文化に触れさせて、英語を使う機会を積極的に与える、そんなコンセプトが見える授業でした。
ブリティッシュヒルズは英語力を上げるのにも非常にいい場所だと感じました。すべてのスタッフが英語で話しかけて来ますし、ほとんどの文字が英語で書かれています。普段することができない経験で、とても新鮮な気持ちで5日間を過ごせました。
ブリティッシュヒルズ内には、パブと呼ばれる酒場を模した建物があります。個人的にとてもお気に入りの場所で、毎日みんなで行っていました。そこではノンアルコールのカクテルを飲みながら、ゲームをしたりお喋りしたり、とても楽しい時間を過ごせました。 この5日間は本当に楽しくて、一生に残る思い出です。
7. 早藤 史明さん(学部1年)
私がこのプログラムの中で、特に興味深いと思ったレッスンが3つあります。
一つ目のレッスンは、クリティカルシンキングの授業です。この授業で私たちは、RAVEN手法とどのように問題を証拠によって、より正確かつ論理的に解くかを教わりました。RAVEN手法は、偏って考えないように5つのツールで成り立っています。相手が信頼できるか、はっきりと証拠を見ているか、相手が打算的な利益で考えていないか、専門的な知識をもっているか、ニュートラルに物事を見られているかです。最後のレッスンで私たちは、RAVEN手法を使い、法廷裁判のように仮想犯罪事件について議論しました。私にとって、その議論はとても面白かったですが、犯人が無罪であることを証明する証拠を説明するのが少し難しかったです。このレッスンを受けた後、私は自分が考えているとき、どれだけ偏っていたかに、気づきました。そして、何かを考えるとき、この手法を使ってみたいと考えました。なぜなら現代では、SNSやマスメディアによって、私たちが、分析しきれないほどたくさんの情報があるからです。だから、このスキルは、たくさんある偽情報に混乱させられないために、大切で役に立つ技術だと思います。
二つ目のレッスンは、ビジネス体験授業です。この授業では、GAFAのような成功している会社や、よいビジネスをどのように作るかについて学びました。私たちは、成功している会社が満たしている4つのポイントについて学びました。良い製品、顧客の需要、費用対効果、そして宣伝です。この授業を受ける前、私は未来の需要は予測できないので会社の成功や、会社の失敗は運によって決まると考えていました。しかしこの講義から私は、会社の成功が未来の需要だけでは決まらないことを、学びました。そして、私は会社の経営理念も、ほかに成功している会社の大切な一部ではないかと考えました。また、私たちは投資家から投資してもらうためにどのように、自分たちのビジネスアイデアを宣伝するかについて学びました。最後の講義では、2回目の講義で出した自分たちのビジネスアイデアを、宣伝しました。アイデアを明確に英語で説明するのは、難しかったです。さらに、自分たちのアイデアに対する会津大生の質問が、非常に核心的だったので、焦りました。この経験は非常に価値があると思います。なぜなら大学では 成功している会社を、どう作るかについて学ぶことができない上、私がビジネスを始めない限り、緊張した空気で、ビジネスのプレゼンをすることを経験することができないからです。
3つ目のレッスンは、「メディア内での宣伝」です。この授業で私たちは、ほとんどのテレビ広告が基づいている、3つの構造について学びました。メッセージ中心、製品中心、そしてキャラ中心です。そしてこれらの広告は、人々のエゴス(信頼)、パトス(感情)、そしてロゴス(論理)に訴えかけていることを教わりました。このレッスンを受ける前、私はテレビ広告をそんなに深く見ていませんでした。また、テレビ広告がどのように作られているか、知りませんでした。なので、今度からテレビ広告が流れてきたとき、注意深くみて、どの構造に基づいているか考えたいです。
私が、イギリス文化について学んだ、新しい興味深い知識が3つあります。
1つ目は日本や世界共通のたくさんのスポーツが、イギリスで生まれていることです。例えば、テニス、野球や、サッカーなどです。私はこれらの様々なタイプのスポーツが、ほかの国で生まれたと考えていたので、びっくりしました。
2つ目は、カトラリーを落とした時、それを自分で拾うのはマナー違反ということです。私は、その行為が、マナー違反であると知らなかったため、興味深かったです。
3つ目はイギリス文化が、イギリス自身だけによって作られたのではなく、ほかの国もイギリス文化を作っているということです。例えば、私たちはブリティッシュヒルズにある、いくつかの伝統的なイギリスの家具はフランスやインド、ロシアによってデザインされた事を教わりました。これはとても興味深い事だと思います。
私はこのプログラムを通じて、たくさんのことを学び、たくさんの貴重な経験ができました。私にとって、すべてのレッスンが面白かったです。また、人前で英語を話す事に自信がつき、このプログラムに参加する前より、英語がより簡単に、聞き取れるようになりました。私の人生でこの経験を忘れることは、ありません。またこの経験を、海外留学の時に活かしたいと思います。
8. 照島 明希さん(学部2年)
私が今回このプログラムに参加した大きなきっかけというのは、昨年度にコロナにより1日しか行けなかったことに対してのリベンジです。英語力の向上を目的として応募した前回でしたが、1日のみの参加では正直大きな変化を望むことは不可能でした。今回は1年が多く知り合いが少ないという不安がよぎったものの、どうしても英語力を高めるべく参加することを決意しました。
行ってみて大きく感じたのは、不安が杞憂なほどの打ち解けようでした。正直1年生が7人に対し2年が3人ということに関して、壁を感じ、うまくコミュニケーションが取れないのではと心配していたのですが、全員がとてもフレンドリーで、1日目が終わることには全く気にならなくなりました。5日目を迎える頃には全員が全員と仲良くなり、私の当初の目的であった、知らない人と会話を通じてコミュニケーション力を鍛えることを難なくクリアしていました。特にパブでは全員で英語のみでゲームを行ったりと、同じ経験を通じて、仲が深まったように感じます。
授業については全て英語だったものの、堅苦しくなく、意欲的に発言や参加をすることができました。ここでいくつか印象に残った授業を紹介させていただきたいと思います。最初に上がるのはRAVENという技能を使ったクリティカルシンキングの授業です。この授業ではさまざまな問題に対し、視点を変えて是非を問うという、思考力を育てる内容になっています。私自身、授業での話し合いの場になると、意見があるのにも関わらず、間違っていないかと発言するのを躊躇う癖がありました。しかしこの授業はもちろんのこと、ブリティッシュヒルズの授業の多くの授業では、とにかく自分の意見を発言しないと、全くもって参加していることになり得ません。加えて、どのメンバーや先生も他の意見をしっかりと聞いてくれるので、自然と発言をしようという思考に向くことができました。最後の授業ではこれまでのクリティカルシンキングの授業で培った技能を発揮するため、一つの事件に対して、弁護側と起訴側に別れ裁判を行うものでした。ここでは両者の情報を正確に読み取るほか、矛盾点を突き出し、実際に英語を使って討論を行うという、多くのことを求められます。討論がいざ始まった時、誰か一人が話し続けるのではなく、意見があったらそれぞれが発言を行い、白熱したバトルを繰り広げられました。誰一人としてかけることなく発言しているのをみて、それぞれの英語力の向上と、意欲的に参加しようという熱意に感動を覚えたほどです。終わった後も、それぞれの長所を讃えあい、チームワークも向上したように思いました。
他に印象に残っているのは、自由時間です。もちろんアクティビティを行ったのも楽しかったのですが、授業の合間に一緒に話したり、共に先生に質問をしに行けたのはこのメンバーだからこそだったのではないかと思います。それぞれが互いを尊重し合い、しかしながら決して線引きをすることなく、自然体で溶け込めたと思います。写真を取り合い、LINEのアルバムには500枚を超える写真が投稿されています。その枚数にも、それぞれがこの記憶を思い出として残しておきたいという意思のように感じてなりません。
今回のプログラムを通じて、語学力を持つだけでなく、使用することの大切さ、そしてお互いを尊重しあえるメンバーの大切さを学ぶことができました。チリ出身のバーテンダーの方は、語学を学ぶ上で一番大切なことは会話と答えていました。語学力というツールを手にするだけでなく、それを錆びぬよう正しい方法で使用することが、そのツールを使いこなすための一番の近道だと思います。そして上手に使うことができれば、今回のような素敵なメンバーと知り合うことも、仲良くなることもできると思います。今回の経験を意識の端に置き風化させぬよう、多くの留学生や先生方、大学以外の方々と積極的にコミュニケーションをとり、語学というツールの長所を最大限に発揮させていきたいです。
9. 武田 遼太郎さん(学部2年)
私にとってこのプログラムに参加し、体験したことはとても大きな一歩であり、貴重であると思います。大きな志と意思を持っている仲間と出会い学び合うことの楽しさは、言葉では表現しきれない喜びです。こうした仲間との出会いは、今後このようなプログラム、アクティビティに参加していくうえで必ず切磋琢磨していく仲間であると思っています。このような出会いをさせて下ったこのプログラムに感謝の気持ちでいっぱいです。
私は英語を使って人とコミュニケーションをとることが好きで、つたない英語でも伝わった時の達成感はいつも劣ることはありません。この達成感をブリティッシュヒルズでは毎日のように体験することができました。授業時間外の時間は複数人で話しかけにいきみんなで英語を使って会話をしました。夜にはみんなでpubに行き、飲み物を片手に英語縛りのゲームをしたり、たわいもない会話をしたり、海外のゲームをしたりと、時間を忘れて楽しく過ごしました。
このプログラムを通して、特に難しいと感じたアクティビティがBusiness Experienceの授業に盛り込まれているプレゼンです。二人ペアで新たな商品を提案し、それの魅力、どのくらい利益が出るのかなどのプレゼンを英語で行うアクティビティです。日本語でも簡単ではないプレゼンを英語でしなければならいという試練は私にとってとても大きな壁となりました。しかし、不思議なことに、最終日に行われたということもあったのかプログラム一日目と比べて、スピーキング力、リスニング力が向上しているように感じ、とても驚きました。
4泊5日ブリティッシュで多くの仲間や先生に出会い、様々な楽しい体験や学びをしました。これほど充実した濃い時間になるとは思っていませんでした。これからもこのようなアクティビティに参加していきたいと思います。ありがとうございました。
10. 林 樹里さん(学部2年)
私はブリティッシュヒルズプログラムに参加し、4泊5日の滞在で様々な体験をさせていただきました。この英語プログラムでは、とても勉強になる授業や思い出に残る体験をしました。
まず、クリティカル・シンキングの授業です。この授業では、実際に具体的な事例を考え、使い、議論することで、レイブン・メソッドを学びました。レイブン・メソッドには、評価、見る力、利益、専門性、中立性という5つの部分があります。評価とは情報の信頼性、見る力とは実際に見ることができるのか否か、利益はその情報を人に与えることで情報提供者に生じる利益、専門性とはその情報に対する知識と信頼、中立性とは偏りがあるかどうかということです。私はこの方法を初めて知ったので、習ったことを思い出しながら組み合わせたり、他の人の意見を聞いたり、自分の考えを説明したりすることに、かなり頭を使いました。この授業では、ある事件について検察側と弁護側に分かれて議論することがあったのですが、強い証拠と弱い証拠を区別して、弱い証拠をどう強化するかを考えることが特に難しかったです。
2つ目は、ビジネス体験レッスンです。友人と一緒に、商品を宣伝するためのプレゼンテーションを行いました。どうすれば伝わりやすいのか、製品に投資してもらえるかを考えてプレゼンの準備をしました。準備の過程で、多くの英語のビジネスフレーズに触れ、新しい単語やフレーズをたくさん学びました。製品のプレゼンテーションでは、他の学生から予想外の質問を受けることが何度かあり、自分の考えを瞬時にまとめ、英語で説明することが一番難しかったです。このように、英語で資料を作成し、発表するという経験は、ローズハルマン工科大学の学生に日本を紹介する上で、とても役に立ったと思います。
3つ目は、パブで友人とUNOで遊んだことです。英語だけでコミュニケーションをとったので、ゲームが終わった後には、英語のフレーズが自然に思い浮かびました。この体験はとても楽しく、良い経験だったと思います。パブでは、店員さんと英語で会話しました。バタービールとノンアルコールカクテルを勧められました。バタービールは初めて飲みましたが、とてもおいしかったです。店員さんが自分の出身国について話してくれたので、イギリス以外の文化も知ることができました。私は、日本のことや大学で勉強していることを紹介するとき、どう言えばいいのか言葉やアイディアが浮かばず、少しもどかしかったです。
最後に、このプログラムでは、大学の学生だけでなく、職員とも英語でコミュニケーションをとる機会が多く、英語で話す力、聞く力、相手の英語を理解する力が鍛えられたと感じています。また、これらの能力を身につけることで、参加前よりも英語で物事を考えることができるようになったと感じています。