派遣先:中国・大連東軟信息学院

派遣期間:2019年9月2日(月)~9月15日(日)

派遣者:4名(◆村尾 真生 ◆佐藤奈保 ◆矢崎伸之介 ◆手代木孝太)

派遣期間:2019年9月9日(月)~9月22日(日)

派遣者:4名(◆永田智視 ◆金澤諒 ◆竹花耕作 ◆中島雄斗) 

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◆村尾真生 学部3年

私はこの度の留学プログラムで、中国文化について学びました。また、実際に経験することの大切さも学びました。

大連への留学前、私にとって中国は独裁、監視社会、治安が悪い、粗悪品、反日といったネガティブな印象の強い国でした。ですが、実際に行ってみると、親切な人が多く、現地の学生や先生たちに大変お世話になりました。

また、ICT技術の普及が日本よりも進んでいてほとんどのお店でWechatPayやAliPayといったQRコード決済があり、現地のほぼ全ての人がQRコード決済を使っていることに日本との違いを感じました。留学前の事前研修で、QRコード決済が進んでいることは聞いていましたが、ここまでキャッシュレス社会になっていることに驚きました。QRコード決済の普及に関しては、日本では最近になって、LinePayやPayPayなどが普及し始めたことを考えると、キャッシュレス化に関しては遅れていることを思い知りました。

さらに、中国へ行ったことによって普段何気なく暮らしている日本の良さを学ぶことができました。中国にはない、日本で使っているものの素晴らしさを改めて理解することができました。この度の留学プログラムで様々な刺激を受け、学習意欲を高めることができました。今回学んだことを今後の大学生活に生かしていきたいです。

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・星海广场にて                    ・水族館「大连圣亚海洋世界」にて

◆佐藤奈保 学部2年

私にとって、今回の研修の目的は二つありました。一つ目は、海外が初めてであったため、海外の生活(日本とは違う文化での生活)を体験することです。たった2週間ではありましたが、たくさんの経験をすることができました。例えば、水道水は飲めない、トイレットペーパーは流さないでゴミ箱へ捨てる、道路は車優先など、日本とは違った文化を身をもって感じることができました。

二つ目は中国の技術や進化をみることでした。一番驚いたことは、キャッシュレスです。中国へ行く前から、キャッシュレスが進んでいることは知識としてはありましたが、自分が思っていたよりもずっと進んでおり、自分たち留学生以外が現金を使っている姿は一度も見ませんでした。また、現金では利用できないサービスもいくつかありました。

今回が初めての海外ということで、不安がすごくありましたが、実際に行ってみると現地の人の温かさや優しさ、また他大学の学生と交流もとても楽しく、思い出に残るような2週間を過ごせました。少しでも海外に興味があるのなら、お勧めの留学プログラムです。

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矢崎伸之介 学部1年

アジアの国、特に中国は近年の目覚しい発展に目をみはるばかりである。ぜひそんな向上心にあふれた国を見にいきたいと思い、このプログラムに参加した。中国の経済発展は目覚しいと知っていたが、自分の目で実際に確かめることができとても良い留学となった。

日本語学部学生に温かく迎えられて始まった現地での生活は、不自由のない素晴らしいものだった。生活エリアには品揃えの良い売店や青果店があり、羨ましい限りだった。ただ、学生たちは厳しい消灯時間と外出ルール、朝早い授業、と大変なことも多いと聞いた。勉強に対する姿勢も日本とは異なり、朝から晩までみっちりと学習に費やしているようだ。それを聞くと日本の大学生の勉強量は少なすぎるのではないかと心配になった。

大学を出て街に入ると、高い建物がたくさん目に入った。綺麗に整備された区画に高層ビルが立ち並ぶ様子は圧巻で、裕福な暮らしが見て取れた。しかし、中心街を離れるとトタン屋根の貧しい家や、決して綺麗ではない服の親子もいた。大きな貧富の差がある国とは知っていたが、実際に目の当たりにして悲しかった。また、公衆トイレは非常に汚く、道路もべたついている場所もいくつもあった。日本の街も綺麗だとは言い難い部分もあるが、個人の意識、清掃員の努力により、清潔感は保たれているのだとありがたく感じた。

留学して一番驚いたのは電子決済の普及率だ。大連ではどのお店でも電子決済が導入されており、若者からお年寄りまで幅広い世代が使いこなせていた。日本はまだまだ電子決済化は進んでおらず、出遅れている日本を見ることができた。

海外に出て、中国を体験できたことで、日本を客観的に見ることができたと思う。この視点を生かしてこれからの日本に、これからの世界に何が必要か考えていきたい。

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◆手代木孝太 学部1年

私はこのプログラムには異文化に触れることを目的として参加しましたが、いい意味で想像以上でした。中国の人は、はっきりと自分の意見を言ったり、あまり人目を気にしていないというのは自分のイメージ通りでしたが、スーパーの中に水族館があったり、犬は基本的に放し飼いされていたりする自由な空気がとても新鮮で面白かったです。

また、2週間という短い間で改めて計画を立てて事前に行動することの重要性を学びました。現地の学生に観光案内をしてもらう日時を決めるのが遅くて結局行くことができなかったり、日本に戻った後でもバスの予約を忘れたりして困ったことがあったからです。また、大連についた後にどの観光地へ行くのか決めたのも、時間のロスになりました。

海外、飛行機、2週間泊まり掛けの研修と、初めてのことばかりでしたが、日本に帰りたくなくなるほど本当に楽しかったです。プログラムには日本の他大学の学生も参加していたので、普段関わる機会がない他大学の学生や現地の人と仲良くなり、一生の思い出にもなりました。大連にはもちろん、世界のいろいろな地域にまた行ってみたいと強く思いました。

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◆永田智視 学部3年

約2週間中国の大連に短期留学してきました。このプログラムの参加動機として、中国の「IoT」や「現代文化」を実際に行って体験し知るために参加しました。

私が一番感心したのは、電子決済の浸透性です。実は留学前に電子決済の話は聞いていたのですが、聞くのと実際に見るのではその規模が違いました。大学の食堂はもちろん、民衆食堂、路上販売までもがQRコードを用いた電子決済を扱っており驚きました。また、その他に日本では公共道路で禁止されているセグウェイが日常的に使われている光景は新鮮でした。

大学では中国語と中国の伝統文化の体験を学びました。中国語の授業では、今までしっかり学んだことがなく、発音や文法を1から教わったのですが発音の多さと難しさにやりがいを感じました。中国茶、中国結び作りなど体験したのが興味深かったです。

そして、今回中国の大学生と交流できたのは重要なことで、中国の制度など背景を知った上で実際に現地の大学生の意見や価値観、ライフラインを聞いて非常に面白かったです。中国の大連に実際に行き、このような体験は世界に視野を広げていく上で必要なことだと感じました。

三年生の夏を有意義に過ごせたのではないかと思います。今後も中国語を積極的に使っていきたいと思います。

最後に台風15号の影響でプログラムに参加するまでが大変でしたが、最後まで参加できたのは日本と中国から支えてくれた先生や周りの人たちのおかげです。ありがとうございました。

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・名古屋工業大学の人達と行った大連の水族館にて。    ・修了書授与式にて

◆金澤諒 学部2年

私は中国・大連短期留学プログラムに参加してみて、大きく視野が広がりました。もともと私がこのプログラムに志願した理由として、"現在の中国はIT技術力がとても発展している"と耳にすることが多かったので、実際に見てみたいと思い立ったからです。

実際にあちらでは、中国語の授業、異文化交流をしました。異文化交流は具体的に企業訪問、中国の若者文化を知る、漢服試着体験等々です。中国語の授業は英語と違い、習う機会が今までになかったので話すことすらままならなかったです。

企業訪問では大連東軟信息学院周辺の企業を訪問しました。日系企業が多く、たまたま日本から研修に来ていた方と交流する機会もありました。

中国の若者文化はインターネットの出現により前世代と比べて異なる価値観を持っているのが特徴だとのことです。さらに結婚観が日本と似ていました。一人っ子政策により、年齢分布が日本と酷似していたのが、驚きでした。4-2-1という構図で3人の若者が、4人の高齢者を支えているのが現状だとおっしゃっていました。

漢服試着体験では、漢服の説明を受けてから試着してみました。漢服はとても重くしっかりとした作りになっていました。

休日の過ごし方として、動物園や、水族館に行き大連を観光していました。その他にも東軟信息学院の学生と一緒にご飯を食べる機会が多くありました。

この体験を通して、日本との類似点や相違点、IT技術の発展を間近で見ることができ、このプログラムに参加してよかったです。

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・漢服試着体験

◆竹花耕作 学部1年

この度、9月9日から9月22日までの約2週間、中国大連にある大連東軟信息学院さんにお世話になりました。

ここでの体験を一言で表すと『たくさんの感謝に溢れた2週間』というものです。なぜなら、入国してから出国するまで、日本語学科の先生、学生の皆さんの手厚いおもてなしに助けられ続けたからです。皆さんとても日本語が上手でコミュニケーションに不便な思いをすることはありませんでした。活動以外にも、晩御飯を共にしたり、空いている時間にたわいもない会話をしたり多くの交流の機会があり、文化の相違点、類似点への驚きはもちろん、このように日本語で楽しく交流できていることの有り難さを感じる機会が非常に多かったです。

自分は英語の学習を長い間続けてきましたが、特にあてもなくなんとなく続けていました。今回、実際にこのような機会を経て、母国語ではない言語でたくさんの国籍の方と会話してみたいという目標ができました。語学への関心がより一層高まりました。

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・旅順観光の時の集合写真

◆中島雄斗 学部1年

今回の中国短期留学では多くのことを学ぶことができました。大きく分けて2つあります。

1つ目は中国が想像していた国といい意味でまったく違っていたということです。現地に来る前はどこか中国に対して気が強そうな人が多そう、街が発展してなさそうといった否定的なイメージを抱いていましたがいざ行ってみると優しい人たちが多く、街も企業やショッピングセンターであふれかえっており、現地に来たからこそ知れたことであり、イメージだけで判断してはいけないということをまじまじと実感しました。

2つ目は英語の必然性です。自分は中国語が全く理解できないので中国人が実際に会話している全てを理解することが出来ませんでした。もちろん中国の方で日本語が通じる方はごく稀で英語でコミュニケーションをとるしかありません、しかし英語が話せない人が多いという事実を多くの中国の人とのコミュニケーションで理解しました。また話せたとしても自分の英語能力では深い会話ができないので表面的な会話になってしまい、1度きりの人たちになってしまうことが多かったのです。

この経験から外国の方々とのコミュニケーションの上で英語を話せるということは必要不可欠であると実感しました。この2つ以外にもとても多くのことを学べるとてもいい機会になったのでとても嬉しく思います。

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・参加者で行った中国料理のお店と料理