大学院博士課程後期の長谷川慎さんが、平成19年度会津大学海外短期研修支援事業に採用され、アメリカの スタンフォード大学で研修を行いました。期間は、平成20年1月4日から約3ヶ月間です。長谷川さんのアメリカでの 研修や生活の様子をご紹介します。

スタンフォード大学研修報告②

会津大学大学院博士課程後期2年 長谷川 慎(帰国後)

楽しかった3ヶ月もあっという間に過ぎてしまいました。
受け入れしてくださったChris Constantinou教授はとても良い方で、すごく面倒をみてくださいました。
あちらでの生活は、月火水で4つの授業を聴講し、木金はVA Palo Alto Health Care Systemという近くの国立病院 でも先生が働いていらっしゃるのでそちらにオフィスを一室割り当てていただき、先生の研究をお手伝いしていました。 ただ、VAではインターネットが出来ず、調べ物が出来ないので主に授業の宿題をやっていました。大抵は午前中に 教授と会ってお話をしたり、宿題をした後はVAでランチを食べてから、駅前のスターバックスへ行ってインターネットで 調べ物をしながら勉強していました。

現地に行ってから部屋を探したのですが、なかなか見つからず、結局3週間もホテルに滞在することになってしまい ました。1月の最終週に教授に誘われて参加したMMVRというL.A.で開催された学会から戻ってきてから、部屋が決まり ました。Kellyさんという方のアパートにルームシェアで入居しました。沢山の物件に交渉して部屋を見つけたので、 もし将来的にアメリカに移住することになっても自分で部屋探しが出来る自信がつきました。Kellyさんは凄くいい人で、 色々と話しかけてくれ、英語で話す機会を増やしてくれました。部屋に移ってからは、夕食は大体自分で作って食べて いました。ビーフが$2/1lbと凄く安いのでブロックで買い、毎日肉厚のステーキをモリモリと食べました。
週末は映画を見に行ったり、サンノゼやサンフランシスコに行ってみたりしました。聖地巡礼と称して、 シリコンバレーの有名企業の本社めぐりもしました。もちろん中には入れないので外から建物を見るだけですが。
2月の半ばからは毎日快晴で日中は日差しも強く、自転車で運動することもあってとても暑くて毎日半袖で過ごして いたので結構日焼けしました。

2月の中ごろにはBill Gatesが大学に講演に来るというので聞いてきました。そのことをConstantinou教授にメールで 報告したら、英語のライティングが凄く上達したねと褒められました。とても嬉しかったです。2月末にはGoogle本社で Hackathonという、Google APIのセッションが行われたので参加してきました。得るものも多く、隣の席に座った人とも 色々話すことも出来、凄く楽しかったです。また、大学でMicrosoft Office LabのTech Talkがあるというので 出席してきました。これからのビジョンを紹介したビデオが上映されたりと、かなり興味深い内容でした。
3月にはL.A.で同時開催されていた展示会のパーティーで自分の研究に興味を持ってくれたImmersionというSanJoseにある 会社を訪問してきました。現在共同研究の可能性について話し合いをしているところです。

2月からはもっといろんな人と話す機会を作ろうと、教授の研究室の学生を紹介していただいて、一緒に お話したりお昼を食べたりして仲良くなりました。また、ホテル住まいだった頃、近くのスーパーのレジの人と 知り合いになり、メール交換をしばらくして仲良くなっていたのですが、3月の頭に一緒にコーヒーを飲みました。 彼はトンガからの留学生で州立大学の大学院でコンピュータサイエンスを専攻しているそうです。また、切手 コレクターだそうで、友情の印にと、日本の古い切手を何枚かくれました。100年以上前の切手もありました。 帰国の2日前に大学のバスに乗っていたら、男の人にどこで降りたらいいのかを聞かれ、話しているうちに 仲良くなりました。僕の着ていたTシャツとまったく同じTシャツを持っているそうです。彼は、マイクロソフトで 働いていて、友達がStanfordにいるので遊びに来たのだそうです。メールアドレスの交換もしてメールを何通か やり取りしています。
3ヶ月間ということで友達が出来たと思ったら帰らなければいけなく、少しつらいですが、これからもメールなどで 友情を深めていきたいと思います。

3ヶ月間、とても短く感じましたが、とても貴重で、さまざまな経験をすることが出来たと思います。 授業も1学期分を受けることが出来ましたし、ひとつはテストまで受けることが出来ました。研究はまだ終わって いないので、戻ってからも続けるつもりです。また、勉強だけではなく、ルームシェアやスーパー、バーで 地元の人たちと触れ合うことで英会話だけではなく文化も学びました。また、シリコンバレーという世界でも 最高のIT産業が集まっている市を見て回ることが出来てとてもよかったと思います。この経験を活かし、国際的な 活躍が出来るよう更なる努力していきたいと思います。


スタンフォード大学研修報告①

(平成20年2月3日現地より)

スタンフォードに嵐とともにやってきて1ヶ月が経ちました。普段はめったに雨も降らないそうなのですが、到着時にはひどい嵐で大変でした。 到着後1週間はずっと雨が降っていて、その後も雨の日と晴れの日が半々くらいでした。緯度は会津若松よりも高いはずなのですが、雪も降らず、 気温もマイナスにならないのでそんなに寒くはありません。
受け入れしてくださったChris Constantinou教授はとても良い方で、すごく面倒をみてくださっています。

こちらでの大学での生活は、月火水は4つ授業を聴講し、木金はVA Palo Alto Health Care Systemという国立病院で先生が働いていらっしゃるので そちらにオフィスを一室割り当てていただき、先生の研究をお手伝いしています。以前は、40分かけて歩いて通っていましたが、 先生に自転車を貸してもらいホテルから大学まで20分で通えるようになりました。授業間で時間があったり、授業が終わると、 Palo Altoのダウンタウンやホテル傍のスターバックスでコーヒーを飲みながらノートPCでインターネットをしたりして、こちらに大分 溶け込んでいます。宿題はかなり多くて大変ですが、授業の内容はかなり高度なことまでやっていて聞いていてとても楽しいです。 大学はやはり敷地がとても広く、授業ごとに建物が違うので移動がとても大変で、間の時間が10分だったりすると間に合わないこともしばしばです。 先生に自転車を貸していただいてからは間に合うようになりました。また、大学の構内には無料バスも頻繁に走っていて、自転車をバスのフロント 部分に載せることが出来るので、自転車とともに移動し、移動先で自転車に乗ることが出来たりととても便利です。

土日は病院が開いていないので、自由な時間を過ごすのですが、ホテルにこもっているのもせっかく違う土地に来たのにもったいないと思い、 一人で周辺を観光したりしています。先日はGoogle本社まで自転車で見学しに行ってきました。見学といっても建物の周りをぐるっと自転車で 回って見ただけですが。
また、こちらに来て驚いたのは、先生に連れられて聞きに行った付属病院のセミナーです。ランチセミナーで、サンドイッチが無料で配られて、 それをみんなで食べながら最新の研究発表がされていました。ランチを食べながらミーティングをするランチミーティングも頻繁に行われているようで、 先生も良く出席されているそうです。

こちらでの滞在場所は、日本で2週間だけホテルを予約して、その間に部屋を探して移るというつもりだったのですが、見つからずに結局3週間 ホテルに滞在していました。こちらでの物件情報サイトを教えていただいて、メールを送ったり、先生やそのお知り合いの方々にも探して いただいているのですが、やはり短期滞在では難しいようです。その代わり、最初から寮等に入るより、こちらでの物件情報を知ることができたり、 入居への交渉等を実際に行って、より実践的に英語が使えることが出来てよかったと思います。おかげで英語の読み書きの能力は飛躍的に 上がったと思います。

また、1月の最後の週は、MMVRという学会がLAで開催され、先生も参加されるそうで、一緒に参加させていただきました。

残り2ヶ月、会話をする機会を増やし、さらにたくさんのことに触れて学んで行きたいです。