2024年度、会津大学と東北電力ネットワーク株式会社は、電柱へのカラスの営巣による停電被害低減のための共同研究を実施しました。

 カラスの電柱への営巣は早春から初夏にかけて発生し、架線への接触などにより停電の大きなリスクになります。そのため、営巣の早期発見や対策が全国的な課題となっています。会津大学橋本(*1)・畠(*2)研究室は、東北電力ネットワーク株式会社・会津若松電力センターから過去の営巣実績に関するデータ提供を受け、データサイエンスの諸手法を用いた営巣予測モデルの構築に取り組みました。

 具体的な取り組みとして、エリア内の営巣データをもとに営巣リスクを可視化し、東北電力ネットワーク株式会社において、営巣による停電の減少や営巣パトロールの効率化に繋げるものです。


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図1. 会津若松市内に発生した営巣クラスターの評価

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図2. 会津若松市内の営巣リスクの可視化

(*1) 橋本 康弘 上級准教授 
(*2) 畠 圭佑 准教授

2024年4月25日 掲載