福島県の委託を受けて、本学コンピュータ構築学講座の齋藤寛上級准教授を中心とするグループが実証事業を進めている「野生動物検出システム」について、本学からの業務再委託により機器装置の製作と試験運用を行う、株式会社FaBo(会津若松市、代表取締役佐々木陽)が試験運用中のシステムで、ツキノワグマを自動で検出し追い払う様子を動画で撮影することに成功しました。
株式会社FaBoは、本学の「野生動物検出システム」に使われる基板のモジュール化の設計・試作、システムの消費電力の削減などの効率化作業を進める中で、齋藤上級准教授のAI学習モデルを搭載した機器装置を製作し、今回の撮影に成功したものです。
詳細については下記のとおりです。
記
1 検出日
2020年11月24日(火)午前0時31分頃
2 検出場所
福島県河沼郡会津坂下町長井地内
3 野生動物検出システムの概要
ツキノワグマが出没しそうなフィールドに設置した機器が、自動で動く物体をカメラで撮影し、AIがツキノワグマかどうかを認識、ツキノワグマと判断した場合、強い光とサイレン音で追い払い、サーバー経由で登録されたユーザーにメールで出没情報を配信する。
4 株式会社FaBoについて
会津大学発ベンチャーの株式会社GClue(代表取締役佐々木陽、モバイル向けソフトウェア開発会社)の子会社で、会津若松市を拠点に、オープンソースハードウェア(OSH)を軸に、AIと連携するハードウェアの製品開発やKit化を行っている。
所在地 福島県会津若松市一箕町鶴賀上居合134-3 Vアクセスビル1F
【「野生動物検出システム」が捉えたツキノワグマの画像】
【トレイルカメラが撮影した動画の一部。画像をクリックすると動画をダウンロードできます】
※本成果は、福島県会津地方振興局の委託による実証事業によるものです。