大学別7位もアジア地区予選突破ならず
ACM国際大学対抗プログラミングコンテスト(ACM-ICPC)世界大会進出を目指したチーム「.Watch(ドットワッチ)」の挑戦が終わりました。
12月3日のアジア地区予選高雄大会(台湾)、10日の同東京大会に出場した「.Watch」の田山貴士さん(修士1年)、酒井智哉さん、平野佑樹さん(共に学部4年)は、国内外の強豪校ひしめく中、それぞれ大学別10位、7位という好成績を収めたものの、会津大学から2度目となる世界大会の切符には惜しくも手が届きませんでした。
チームのコーチを務める渡部有隆准教授(データベースシステム学講座)は「世界大会は逃したものの、東京大会では東京大学、京都大学、東京工業大学に次ぐ国内4位。十分な結果を残した」と3人の健闘を称えています。
プログラミング技術で世界の頂点を目指すACM-ICPCに参加する大学生は約22,000人といわれ、世界大会に出場できるのは100チーム。アジアの代表になるために練習を積み重ねてきた「.Watch」の夢は、大学院に進学する酒井さんらの新チームが引き継いでいきます。
4年間同じチームで研鑽を積み、一緒に世界大会出場を果たした田山さん、平野さんのコンビもこれで最後。平野さんは就職が内定し、田山さんは競技を離れ、後輩の指導に当たる予定です。
会津大学のプログラミングチームを牽引してきた2人は共に「楽しかった」と振り返っています。一番の思い出は2009年4月に出場したストックホルム(スウェーデン)での世界大会。華やかな開会式が印象に残っているといいます。また、残り20秒の大逆転で世界を決めたアジア地区予選会津大会も忘れられません。毎週のようにプログラムを書き身に付いた力。それが就職にも役立ったと話す平野さん。田山さんもこの経験は何事にも活かせると考えています。
春には新入生を迎え、新しいチームが動き出します。未来の後輩へ平野さんは「4年間コツコツ頑張ることが大切」とメッセージを残しました。
アジア地区予選高雄大会の様子(左)、東京大会を終えて(右)
[最終更新日]2011-01-04