ファン トゥアン アン教授とレ ドアン ホアン准教授の研究室(コンピュータ通信学研究室)[1]所属のグエン バン ティンさん(博士前期課程1年)が、11月29日から12月1日に北海道札幌市で開催された電子情報通信学会主催の国際会議(ICETC)でベストポスター賞を受賞しました[2]。グエンさんは2023年10月より、レ准教授[3]の指導の下、本学のオナーズプログラム(4+1)の学生として、学部時代から会津大学で学んでいます。
ICETCは、電子情報通信学会通信ソサイエティが網羅する研究分野全てを対象とするフラッグシップ国際会議です。この国際会議では、通信とネットワークのあらゆる分野をカバーする包括的な技術セッションが開催され、著名な研究者や産業界・政府機関のリーダーによる魅力的な基調講演や招待講演が行われます。今年(ICETC2023)のベストポスター賞は、NTTアクセスサービスシステム研究所、会津大学、情報通信研究機構(NICT)[2]の3つの研究グループの研究者に贈られました。
本学の学生が受賞したポスターのタイトルは、"Energy Efficiency Performance of Optical Satellite-based Adaptation Systems with Channel Prediction"で、信頼性の高い宇宙からのインターネット接続に関わる問題に取り組んだものです。注目すべきは、光衛星ネットワークの適応レート/パワー制御に機械学習(ML)ベースのチャネル予測を組み込んだ新しいアプローチを提案している点です。研究結果は、光衛星ネットワークによって提供される信頼性の高い高速のIoV(車両のインターネット化)に対するソリューションを提案し、その有効性を強調しています。この研究は、レ ドアン ホアン准教授が率いるJSPS(日本学術振興会)に採択されている科研費番号23K19124のプロジェクトの一部です。
グエン バン ティンさんのコメント
会津大学で2年間勉強した後、ICETC2023でベストポスター賞を受賞できたことを大変光栄に思います。この受賞は私の期待以上のことでした。この場をお借りして、指導教官であるレ ドアン ホアン准教授とファン トゥアン アン教授の親身なサポートと絶え間ない励ましに深く感謝申し上げます。先生方の献身的かつ忍耐強い指導がなければ、このような成果を得ることはできなかったでしょう。また、勉強と研究に集中できる環境を与えてくださった会津大学にも心から感謝しています。この大きな成果は、私の将来のキャリアにとって励みとなり、モチベーションになると信じています。
左からレ ドアン ホアン(指導教員)、グエン バン ティン、辻ゆかり(ICETC総合共同議長)
[1] コンピュータ通信学研究室
[2] ICETC
[3] レ ドアン ホアン准教授