コンピュータ通信学研究室(CCL)(※1)の学生、Hoang LE(ホアン レ)さんが、IEEE VTS東京支部(※2)より2019年度学術奨励賞を受賞しました。ホアンさんは博士後期課程2年生、指導教員はPHAM Tuan Anh (ファン トゥアン アン)教授です。表彰式は2019年9月26日に米国ハワイ州ホノルルで開催されたIEEE VTC 2019-Fall(※3)にて行われました。

 ホアンさんの論文の題名は「Throughput Analysis of Incremental Redundancy Hybrid ARQ for FSO-based Satellite Systems」で、この論文は、ハノイ工科大学(ベトナム)と韓国科学技術院そして本学コンピュータ通信学研究室で共同研究しているFSOベースの災害制御及び管理用衛星システムのR&Dにおけるエラー制御プロトコル設計の最も重要な問題の1つを扱っています。このプロジェクトの研究開発活動において、ホアンさんは2018年の第9回ICTCでBest Paper Awardを受賞しています(※4)。 また、会議に出席するための旅費は、電気通信普及財団(TAF)(※5)の支援を受けました。

 IEEE VTS(※6) は、輸送、交通、モバイル通信などの分野における電気工学の理論と実践に関心のある技術者、研究者や学生が会員となっています。

 IEEE VTCは年2回開催されるIEEE VTSの主要国際会議です。学術、行政、産業の各界から関係者が集まり、無線、通信、車両技術分野について意見を交わします。今回の会議では世界クラスの発表者がそろい、チュートリアル、技術およびアプリケーションセッションが行われました。IEEE VTS東京支部はVTSJ最優秀学術論文賞と学術奨励賞という、二つの賞を授与しています(※7)。これらの賞は、VTCで発表された質が高く、新規性があると認められた論文を顕彰するものです。

ホアンさんのコメント:「私にとって、IEEE VTC 2019奨励賞の受賞は、2018年の第9回ICTCで受賞した最高の論文賞の次に、非常に光栄なことです。またこの賞は、今後も研究を続けることへの励みになります。この成果は、会津大学での指導者であるファム教授からの優れた指導と絶え間ない支援なしには不可能でした。この機会に、私はファム教授に深い感謝と敬意を表したいと思います。 また、米国ハワイ州での会議への参加をサポートして頂いた電気通信普及財団にも感謝致します。」

Hoang-receives-VTS2019award_002.jpg
IEEE VTS東京支部長の山尾康氏(電気通信大学教授)から賞を授与されるホアンさん

Hoang-VTS2019award_02.jpg
受賞したホアンさん