平成26年12月3日(水)、種子島宇宙センターからH-IIAロケットで小惑星探査機「はやぶさ2」が打ち上げられました。
会津大学では、JAXAからの打ち上げの模様の映像配信を受けて、パブリックビューイングを開催しました。
平日の開催となった中、熱心な天文ファンが会場に駆けつけました。待ちに待った打ち上げを目前にした会津そらの会(※)の成田美紀代表は「二度の延期後の打ち上げです。無事にパブリックビューイングが開催できることを嬉しく思います。とても楽しみです」と、少し緊張した様子でした。
予定された打ち上げ時刻の午後1時22分4秒が近づくと、来場者全員で打ち上げまでカウントダウンを行いました。緊張した空気の中、「はやぶさ2」を搭載したH-IIAロケットが打ち上がると、会場からは拍手があがりました。
打ち上げに続き、"HAYABUSA2 : Return to the Universe"の上映及び会津大学の平田成准教授による「はやぶさ2」と会津大の関わりについての解説が行われました。その後「はやぶさ2」の分離まで見届けると、来場者の皆さんは満足した様子で会場を後にしました。
橋本直幸くん(小学5年生)は「すごかった。ぼくも将来ロケットを作ってみたいです」と目を輝かせていました。会津そらの会の村松利一さんは「ようやくここまで来ました、長かったです。無事に旅立つことができて感無量です。地球に戻るまで応援し続けます」とほっとした表情で語りました。
パブリックビューイング会場の様子(左)、打ち上げの瞬間、拍手する観客(右)
会場内の展示物を見る親子(左)、「はやぶさ2」のミッション成功に願いをこめて鶴を折る来場者たち(右)
- ※ 会津そらの会
- 会津地方で活動する天文愛好団体です。今回のパブリックビューイング開催にもご協力いただきました。「はやぶさ2」を折鶴で応援する88232折鶴プロジェクト等、様々な活動を実施しています。
解説を担当した 平田成准教授のコメント
探査機の打ち上げが無事に済んで、安心しました。会津大学の「はやぶさ2」への寄与は、探査機による小惑星の観測に際して使用される観測機器や、そのデータ処理に関わるところが本番となります。探査機が小惑星に2018年に到着し、観測が始まるまでの間に、引き続き準備を進めて、よい成果が上げられるようにしたいと考えております。