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 平成26年11月1日(土)、中華人民共和国(※1)の大学生28名が会津大学を訪れました。学生たちは福島の実情を理解し、その様子を広めることを目的として来日しました。

 当日はあいにく小雨が降っていましたが、学生たちは会津大生(日本人学生14名、留学生13名)とともに鶴ヶ城(※2)を見学しました。学生たちは天守閣展望台からの眺め、甲冑を着た案内員との記念撮影、売店でのお土産探し等を楽しみました。また歴史ある庭園や石垣を見ながら、案内員や会津大生による説明を熱心に聴いていました。

  会津大学に移動した学生たちは、学生食堂で会津名物のソースカツ丼(※3)を味わいながら、中国と日本の食文化について会津大生たちと話し合いました。昼食後は各グループに分かれてキャンパスツアーを行い、会津大学の施設等を見学し、程子学副学長(※4)による挨拶を受けました。この後で学生たちは「私にとって大切なもの、将来の夢・私たちにできること」をテーマに異文化ワークショップとインターナショナルトークを行い、意見を交換しました。

 さらに中小屋集落(※5)の方とともに、餅つき体験を行いました。杵と臼による伝統的な餅つき(※6)の様子を学生たちは真剣に観察していました。その後、実際に杵を手にした学生たちは、はじめはおそるおそるでしたがやがてリズムをとってついていました。こうして出来たやわらかい餅を、学生たちは興味深そうな様子で味わっていました。

 学生たちは意見交換や異文化交流に刺激を受けた様子で、皆とてもうちとけた様子でした。会津大学では、これからもこのような国際交流の場(※7)を積極的に設けていきます。

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※1 中華人民共和国
今回は清華大学湖北大学上海理工大学復旦大学浙江大学等から学生たちが来日しました。なお会津大学には、中華人民共和国から教員11名、学生19名が在籍しております(平成26年度)。
※2 鶴ヶ城
会津を代表する観光地である鶴ヶ城(若松城)は、日本で唯一の赤瓦が特徴です。幕末の会津戦争で損傷したため取り壊されましたが、昭和40 (1965)年に現在の天守閣が復元されました。
※3 ソースカツ丼
大正時代から会津で親しまれてきた丼物です。豚カツにたっぷりとソースをかけた濃厚な味わいが特徴です。会津大学学生食堂伝統会津ソースカツ丼の会加盟しています。
※4 程子学 副学長
※5 中小屋集落
南会津郡に位置する集落です。会津大学の学生と留学生たちは中小屋集落の方と交流を行っており、福寿草(こがね)まつり、学園祭での出店、農作業等に参加してきました。
参考:会津大生が第1回中小屋福寿草(こがね)まつりに参加しました
※6 伝統的な餅つき
日中両国ともお正月に「餅」を食べる習慣がありますが、同じ字でも異なる食べ物です。中国の「餅(ビン)」は小麦粉を用い加熱した平たく丸い食品を指します。日本の「餅(もち)」は糯米を蒸して臼に入れ杵でついて食べる粘り気のある食品で、食べなれない人や飲み込む力が弱い人は喉につまらせないよう注意が必要です。現在では市販のものや、電動餅つき機が普及したため、杵と臼を用いた伝統的な餅つきは珍しくなっています。

※7 国際交流の場
留学生等による国際交流については、国際戦略本部のサイトもご覧ください。