2023年9月29日(金)、会津大学秋季入学式を挙行しました。学部入学生17名、博士前期課程31名、博士後期課程8名、合計56名が入学しました。
式では、趙副学長の入学許可の宣言、式辞のあと、入学生を代表して、MUEPU MUKENDI Daniel(ムエプ ムケンディ ダニエル)さん(博士後期課程)が宣誓を行いました。
入学式の後には、入学生全員での記念撮影が行われました。
入学生代表 MUEPU MUKENDI Daniel(ムエプ ムケンディ ダニエル)さん
本日、会津大学は学部生17名、修士課程31名、博士課程8名を含む56名の新入生を迎えました。本学の新たな一員として第一歩を踏み出す皆さんを歓迎できることを大変嬉しく思います。
会津大学は1993年に設立され、情報通信技術(ICT)の研究と教育に力を入れています。
大まかに言うと、ICTには3つの要素があります。心技体(精神、技術、そして肉体)です。心にはコンピューティングの基礎理論が、技にはコンピューティングマシンを様々な問題解決に応用するためのあらゆる方法論が、そして体には様々な大きさ、形、種類のコンピューティングマシンを構築するために必要なあらゆる技術が含まれています。この「心技体」三位一体により、学部にはコンピュータサイエンス部門、情報システム部門、コンピュータ工学部門の3つの部門があります。大学院ではこれらの部門を統合しています。
大学選びの際、皆さんもAI、データサイエンス、メタバース、ロボティクス、宇宙探査、コンピュータビジョン、IoT、生物医療情報学(あるいは臨床情報学)、先端ネットワークなどのキーワードで判断されたことでしょう。そう、あなたの判断は正しかったのです。なぜなら、ここにはこれらの分野のトップランナーである教授陣がおり、あなたがこれらの分野について教養ある人材となり、さらには専門家になるための手助けをしてくれるからです。
大学院生であれば、これからすぐに指導教官と一緒に、解決すべき問題を見つけ、新しい解決策を提案し、実験を行い、新しい成果を国際学会で発表することになります。学部生であれば、まず基礎的な知識を学ぶ必要がありますが、研究を始める前にすべての科目を終了する必要はありません。興味のある分野の教授にコンタクトを取り、その研究グループに所属すれば、いつでも研究を始めることができます。迷わず、挑戦してください!
ここで、皆さんにお伝えしたいことが2点あります。まずは、勉強、勉強、勉強です。これがICTの世界で生き残れるエキスパートになる唯一の方法です。一生懸命勉強して、新しい理論や技術をたくさん習得することは大切です。しかし、それだけでは不十分です。卒業後も成長し続けられるよう、先生から「勉強の仕方」を学ぶようにしてください。
二つ目は、考えて、考えて、考えること、です。深く考えることで、自分の脳の中にある言語モデルを改善することができ、その結果、どんな問題に対しても良い答えを見つけることができるようになります。言語モデルは、私たちが動物ではなく「人間」であるための主要な原動力です。また、言語モデルは人工知能システムが一般的な知能を持つための中核技術でもあります。自分で考えるということを忘れないでください。何も考えずにチャットGPTから答えをもらってはいけません。そうすれば、私たちは機械ではなく、人間であり続けることができます。
改めまして、ご入学おめでとうございます。
2023年9月29日
趙強福
会津大学長職務代理者
会津大学副学長