新宮熊野神社 長床
《新宮熊野神社 拝殿長床》 境内
熊野神社がこの地に勧請されたのは,後三年の役(1083〜1087年)の兵乱が始まった応徳二年(1085年)の時で,熊野堂村(現河東町) から,この地に移される.当初は,この地に新宮(新宮証誠殿),岩沢村に本宮(本宮十二社権現),打津野村に那智殿(那智山飛龍権現)が別個に祀(まつ)られたが,後にこの地に三社が合祀される.なお,参拝は有料である.
長床は熊野神社の拝殿だ.九間×四間の広さで,上にある写真のように,吹き抜けになっている.自由に入ることもできる.
拝殿の奥,石段を昇ると,本殿がある.本殿は,中央の本社新宮証誠殿,左の末社那智山飛龍権現,右の末社本宮十二社権現からなる.以下の写真は,本殿のところにあった石灯篭だ.最初の2つが1つの灯篭,後ろの2つも1つの灯篭.文化五戊辰年(1808)と読める.約200年前の奉納.左の灯篭は六澤村の仲右門という方,右の灯篭は同じく六澤村のようだが,六澤村と書かれた善○○という方が奉納されたもよう.
長床は大イチョウが有名である.大きなイチョウは神社仏閣に植えられていることが多く,会津三十三観音札所巡りでも,大きなイチョウを見ることができる.この大イチョウは喜多方市最大のようだ.
拝殿横にある文珠堂の解説と奉納してある歌の絵馬(安政三年のもののようだ).巡礼道
大木観音堂から,ここを左へ.つきあたりを右へすすむと神社の入口へ.塩川駅より徒歩30分.
喜多方から出ているバスを利用することができる.喜多方発,慶徳・新宮経由,真木行き.長床へのバス停留所は新宮である.但し平日のみの運行.一日片道6本.巡礼記
平成十六年(第一日).御朱印
鳥居左手に受け付けがある.そこで,御朱印を頂くことができる.住所
福島県喜多方市慶徳町新宮字熊野2258
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