ワンダーリング ~指コマンドインターフェース~
概要
〇研究の動機 (解決したい課題)
高齢者及び障害者は行動能力や認知力が低下します。また、視聴能力が低下したり、発声が困難になることがあります。その結果、家電等の操作が負担となったり、家族やヘルパーへの連絡が伝えづらくなったりします。本研究は、このようなハンディキャップを持つ人たちの日常生活を支援するためのもので、加速度センサーと無線装置が組み込まれた指輪を指にはめ、指の動きによりテレビや照明を操作したり、指の動きで自分の意図をヘルパーに伝えたりすることが出来る装置です。指輪は小型軽量で、柔らかい材料で出来ているので指にはめても違和感はありません。
〇ハードウェア構成(試作版)
指輪には9軸加速度モーションセンサーが実装されており、これが指の動きを検出し、微弱無線やBLEで送信する仕組みになっています。
〇ソフトウェア処理
指の上下、左右、回転等の動作を高精度で認識するアルゴリズムを開発しました。これは、加速度センサーのデータを取得し、9つの特徴値で、分類・認識するもので、指の12種類の動きを検出することができます。