大学国際戦略本部強化事業
平成17年4月27日、本学が、平成17年度「大学国際戦略本部強化事業」に採択されました。本事業は、「知」の世界大競争へ対応し、国内外の優秀な研究者を惹きつける国際競争力のある研究環境の実現を目標として文部科学省が平成17年度から実施するものです。本学における事業構想は下記のとおりであり、現在、具体的な事業内容について詰めているところです。
採択機関は全国で20件で、公立大学で採択されたのは会津大学のみです。
【本学の国際戦略構想】
1 国際戦略構想の目的
コンピュータ理工学の基盤研究開発において、国際協力の研究拠点として、国際学会をリードする地位を確立し、多くの独創的研究を産みだし、同時に、国際的研究者の育成を目指すのが目的である。
2 国際戦略構想の概要
会津大学コンピュータ理工学基盤研究国際戦略本部の活動は次の3点が中心になる。
- 会津大学における国際戦略本部主導の国際共同プロジェクトの推進
現在ロシアのサンクトペテルブルグの2大学、上海大学と研究交流協定を結んでいるが、これをさらに発展させ、インド、韓国、スウェーデン等の大学とも研究交流を行い、コンピュータ理工学の新しい研究開発を産みだし、"会津から世界へ"の情報発信の中心となる。
また、学内研究、国際共同プロジェクトの成果発表の場として、会津大学主催の国際会議を開催し、当該分野の世界的研究者を招聘し、情報交換を通じて将来の研究方向を探る。さらに、国際共同プロジェクトを発展させた形として、国際学会の創生も視野に入れる。
- 教員の国際公募、国際関連業務を国際戦略本部に一元化し、組織的な国際的研究教育活動を強化する
会津大学では、開学以来全教員を国際公募により採用しているが、国際関連業務を一元化することにより、国際共同プロジェクトとも有機的に連携させ、組織的な国際的研究教育活動を推進する。
また、会津大学の留学修了生、旧客員研究員や旧教員は、現在世界の多くの地域で活躍しており、彼らと会津大学との間にコンピュータを通じたネットワークを構築することにより、情報収集力の強化を目指す。
- 外国人教員、留学生の受け入れ態勢の整備
開学以来、会津大学では多数の外国人教員を採用しており、その受け入れ態勢の整備に配慮し、外国人教員等相談員の配置や、国際交流談話室を設置してきた。現在も10数カ国からの外国人教員や客員研究員を受け入れ、大学院への留学生、特に、発展途上国からの政府派遣学生も増えつつある。これらの生活習慣や宗教等の異なる多様な教員や学生の生活環境の向上に取り組むための中核として国際交流センターの機能を国際戦略本部に設ける。