本学の学部生テイン・グエン(Tinh Nguyen)さん(B3)が、第5回世界通信工学シンポジウム(WSCE2022)()において、最優秀口頭発表賞を受賞しました。テインさんは、2021年10月にベトナムのハノイ科学技術大学(HUST)から会津大学に転入されました。現在、ファン トゥアン アン(Anh T. Pham)教授の指導の下、B3学生として学んでおり、2022年10月より本学の会津大学オナーズプログラム(4+1)に参加する予定です。

 WSCE 2022は、2022年9月16日~18日の3日間、名古屋大学で、OPSS ChinaとIEEEの共催、名古屋大学・名古屋工業大学・名古屋大学情報基盤センターの技術共催、IEEE ITSS (Intelligent Transportation Systems Society) 名古屋支部、情報処理学会東海支部、IEEE名古屋支部とIEEE Japan Councilによるノンスポンサー支援により開催されました。

 受賞論文「Echo State Network for Turbulence-Induced Fading Channel Prediction in Free-Space Optical Systems」は、自由空間光学系の乱流誘起フェージングチャネル上でチャネル状態情報(CSI)を正確に更新するための予測スキームを研究したものです。特に、計算量が少なく高効率なリカレントニューラルネットワーク(RNN)の一種であるエコーステートネットワーク(ESN)モデルをFSOシステムにおける乱流チャネル予測に採用しています。FSOチャネル実験データに基づくシミュレーションの結果、ESNモデルはFSOシステムにおいて優れた予測性能を持つことが示されました。本研究は、Anh T. Pham教授が主導するJSPS科研費番号21K11870のプロジェクトの一部となっています。

<テイン・グエンさんからのコメント> 会津大学に1年間留学し、WSCE2022で最優秀口頭発表賞を受賞したことは、大変光栄に思います。今回、初めて学会に参加しましたが、この賞は私の期待を超えるものでした。この場をお借りして、指導教官であるファン教授の親身なサポートと変わらぬ励まし、そしてホアン ドアン レ(Hoang D. Le)博士の忍耐強い指導と論文への多大な貢献に深く感謝いたします。彼らの協力なしには、このような成果を得ることはできなかったでしょう。さらに、勉強や研究に集中できる環境を提供してくれた会津大学に心から感謝しています。この大きな成果は、今後の仕事への大きなモチベーションになると信じています。"

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受賞したテイン・グエンさん

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第5回世界通信工学シンポジウム(WSCE 2022)