CAIST/ARC-Spaceの教員らが世話人となり、会津大学で「宇宙ハッカソン」を開催しました。
「宇宙ハッカソン」は、JAXAなどに所属する第一線の研究者が「宇宙科学の実データ」を提供し、そのデータを活用したソフト、アプリの開発を参加者が行うイベントです。初日の8月28日は、研究者自ら開発の素材となるデータを紹介。会津大学の教員、学生とJAXA職員を含むチームは、矢口勇一助教(画像処理学講座)の発案で、JAXAのデータアーカイブ「DARTS(Data ARchives and Transmission System)」を素材に、多分野にわたる宇宙科学データの利用を促進するための「見やすい」サイト構築に取り組みました(写真)。開発は翌29日から3日間、最終日の31日には成果の発表会が行われました。
また、「宇宙ハッカソン」と並行して、CAIST/ARC-Spaceの平田成准教授を講師とする惑星探査データ解析実習会も同時開催されました。小惑星の形状・地形に関する解析に必要な知識と概念についての講義や、「はやぶさ」の観測データと「イトカワ」の形状モデルを使った演習に、全国の大学や国立天文台などの機関から約20名が参加しました。
- 日本惑星科学会の学会誌「遊・星・人」第21巻4号(12月号)に宇宙ハッカソンの報告が掲載されました。こちらをご覧ください。
平田准教授による解析実習会(左)、宇宙ハッカソンと解析実習会の参加者で記念撮影(右)
宇宙ハッカソン参加チームの発表(左)、画面で解析実習の成果を確認(右)