日本時間の2015年4月15日(水)早朝、アストロバイオロジー宇宙実験「たんぽぽ計画」のための実験装置一式を搭載した、スペースX社商用補給機6号機ドラゴン(SpaceX-6 Dragon CRS-6)が、アメリカから国際宇宙ステーションに向けて打ち上げられました。
たんぽぽ計画の詳細、打ち上げの様子等については下記のサイトなどをご覧ください。
東京薬科大学やJAXA等、全国26の大学や研究機関が関わるたんぽぽ計画には、ワーキンググループ段階から会津大学のメンバーも参加しています。
たんぽぽ計画の実験テーマの一つに、国際宇宙ステーション上で、エアロゲルと呼ばれる特殊な素材を用いて塵等を採取し、地球に持ち帰って分析する実験があります。奥平恭子准教授、矢口勇一准教授、及び矢口研大学院生の佐藤慎也さんらが、宇宙塵等を捕集したエアロゲル試料の初期分析に用いるツールの開発(ソフトウエア担当)、画像解析などに携わっています。
シリカエアロゲル(ごく低密度の、宇宙塵の捕獲材。千葉大学・河合研究室製。たんぽぽ計画で用いられるものとは密度や形状が異なります)
また、課外プロジェクト「JAXA国際宇宙ステーションたんぽぽプロジェクト」では学部生らもプロジェクトベースドラーニング(PBL)として毎年たんぽぽに関連した課題にチャレンジしています。
宇宙ステーション上での実験は7月下旬に開始される予定で、日本人宇宙飛行士の油井亀美也さんも実験に関わる予定です。
奥平准教授による課外プロジェクト授業で、手作業でのエアロゲルの切り出しの難しさを体験する学生たち(左)、JAXAのクリーンルームにて画像撮影のための作業をする本学院生(右)
たんぽぽ卒論生の発表風景(左)、たんぽぽ計画のデカール(右)