2024年1月20日(土)に月面へ着陸した小型月着陸実証機(SLIM)では、SLIMに搭載のマルチバンド分光カメラ(MBC)の担当として会津大学宇宙情報科学研究センター(*1)所属の大竹真紀子教授(Payload Manager兼務)(*2)と本田親寿准教授(*3)が関わりました。また、学部4年生の加納圭将さんが作成した解析ツールも今回の運用に活用されました。
加納圭将さんが作成した解析ツールによる月面模擬画像の前で撮影
<大竹真紀子 教授コメント>
2007年に打ち上げられた月周回衛星「かぐや」に搭載した観測機器の開発を担当して以降、月着陸の実現を夢見て研究活動を続けてきましたので、今回のSLIMによる月面着陸を本当に嬉しく思っています。今回の成果を今後の月惑星探査に生かせるよう、引き続き努力を続けたいと思っています。応援をよろしくお願いします。
<本田親寿 准教授コメント>
2016年のカメラチーム発足時に当時JAXAの大竹先生から声をかけて頂き分光カメラ開発に参画してきました。必ずしもすべての探査計画が形になってデータ取得に至る訳ではないことを考えると、今回SLIMという形で実を結び、形あるものがカメラに収められたことを確認できて感慨も一入です。この分光カメラには今は参画していない研究者も含めて多くの方の知見が盛り込まれています。さらにこれまでサポート頂いた学生さんらも含めて多くの方に感謝申し上げます。
<JAXAプレスリリース>
小型月着陸実証機(SLIM)搭載マルチバンド分光カメラ(MBC)による撮影画像の公開について
(*1) 会津大学宇宙情報科学研究センター(ARC-Space)
(*2) 大竹真紀子 教授
(*3) 本田親寿 准教授