2月3、4日の2日間、月周回衛星「かぐや(SELENE)」に関わる研究者が会津大学に集い、月地殻の形成と進化に関する研究会が開催されました。
月の地殻が形成された時期とその過程の研究は、地球・月系の起源と進化を明らかにする鍵とされており、この分野に携わる北海道大学・国立天文台・東京大学・JAXA・名古屋大学・会津大学の6機関から参加した17名が、これまでの研究データを持ち寄って共通認識を得るための議論を深めました。
この研究会は昨年度から参加機関の持ち回りで開催されており、今回はCAIST/ARC-Spaceの本田親寿准教授が幹事を務めたことから会津大学での開催となりました。議論の様子はTV会議で参加した他の機関にも中継され、今後の月科学、月探査の方向性と「研究を議論する場」の構築についても討論が行われました。
今回、大雪のなか会津に来られた名古屋大学の渡邊誠一郎教授(大学院環境学研究科地球環境科学専攻)から以下のコメントをいただいています。
『日本は月周回衛星「かぐや」で月惑星探査の世界に仲間入りを果たしました。その成果を踏まえ、月誕生の謎に迫る今回の研究会は大変有意義なものでした。会 津大学のように、地方にも月惑星探査拠点ができ、大学間連携のネットワークができつつあることは、次世代の探査計画に大きく貢献するものと期待されます。 日本の月惑星探査の成果が、福島をはじめ全国の若い世代に感動を与えることができれば、大変嬉しく思います。』
[最終更新日]2012-02-16