2020年3月19日(木)(アメリカ東部標準時現地時間)、Science(サイエンス)誌(世界的に権威のあるアメリカの学術雑誌)に、本学の宇宙情報科学研究センター(ARC-Space)(※1) 所属の教員3名が共著者となる論文(※2)が掲載されました。
この論文は、「はやぶさ2」が実施した衝突装置(SCI)による小惑星リュウグウ表面での人工クレーター生成と、生成過程のその場観測に関する科学的成果をまとめたものです。
「はやぶさ2」には本学ARC-Space教員と本学学生がサイエンスチームメンバーとして参加しており、SCIおよび関連する観測機器の開発、運用、解析にも共著者の教員が携わっています。
■論文名
An artificial impact on the asteroid 162173 Ryugu formed a crater in the gravity-dominated regime
(重力支配域で形成された小惑星リュウグウ上の人工クレーター(仮訳))
■主著者 荒川政彦氏(神戸大学 教授)
共著者 本田親寿(准教授)
北里宏平(准教授)
平田成(上級准教授)
(会津大学教員のみ抜粋、論文の著者順)
<平田上級准教授のコメント>
衝突装置は「はやぶさ2」が小惑星リュウグウで行った探査の中での目玉の一つです。世界の探査の歴史をみても非常にユニークな試みで、その成果がこうして世に出たことは喜ばしいことです。研究を主導した神戸大学、JAXA、ISASほか各研究機関の方々に祝意を表したいと思います。微力ながら会津大学ARC-Spaceの教員として関われたことは本学にとっても重要な成果です。また、衝突装置の開発には福島県に関わりのある企業が参加していることにも縁を感じます。