2019年12月5日、12日、19日に、会津大学公開講座「音楽における立体音響の歴史」を開催しました。
講師は、コンピュータ芸術学講座のヴィジェガス ジュリアン准教授です。大学では、空間音響学・応用心理音響学・応用音声学の3つの観点から研究を行っています。
今回の公開講座は、「立体音響×歴史」の視点から、グレゴリオ聖歌(800年頃)から始まり、ルネッサンス期、クラシック、ロマン派、20世紀の音楽を通して、歴史上の音楽家たちが、音を表現するために空間の効果を利用し、どのように人々に音楽を伝えていったのかを、立体音響の技術を音楽鑑賞しながら紹介しました。 まず、立体音響の仕組みを、実際に参加者の方々に体験してもらうため、ヘッドホンの右左のスピーカーから別々の音を流し、音の方向や距離を感じていただきました。また、歴史上の音楽家たちが、空間聴覚、電子空間構成、録音方法や信号処理の方法を工夫することで音を表現してきたことを解説しました。
ご多忙の折、ご来場いただきました皆さまに感謝を申し上げます。