視覚でとらえる発音の科学 ―米沢興譲館高校SSHプログラムと連携―
山形県立米沢興譲館高校の1年生20名が8月9日(木)、会津大学で英語の発音に関する講義を受講しました。
文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定された米沢興譲館高校は、1年生を主対象とする科目「異分野融合サイエンス」を展開し、様々な分野を「科学」を切り口に学ぶカリキュラムを行っています。その中で会津大学と連携するのは「英語発音と科学」コース。国際的に通用する未来の科学者、技術者に求められる豊かな表現力、コミュニケーション能力の向上を目標としています。
会津大学を訪れた生徒たちは、語学研究センターのIan Wilson教授から、日本人が苦手な英語の発音を克服するためのトレーニングとして、超音波で発音時の舌の動きを確認したり、周波数で音声を分析してネイティブスピーカーと比較したりする方法を学びました。このような実験音声学の手法は視覚的に発音の課題を理解することができ、生徒たちはコンピュータの音声分析を興味深く、楽しく体験しました。この体験から発音を改善する練習を行い、12月には再び会津大学でその成果を確認する予定です。
会津大学はこれまで、福島県内のSSH指定校、会津学鳳高校や磐城高校とも連携し、魅力的な理数系教育の実施に協力しています。