会津大学及び先端情報科学研究センター宇宙情報科学クラスター(現:宇宙情報科学研究センターARC-Space)(※1)、そして携わった研究室や個人に対して、宇宙航空研究開発機構(JAXA)(※2)から、「はやぶさ2」プロジェクトへの協力に対する感謝状が贈呈されました。

 はやぶさ2は、小惑星リュウグウと地球を往復する約6年間にわたる宇宙の旅を終えて2020年12月に試料の入ったカプセルを地球に帰還させました。今回の感謝状は、このミッションを成功裏に終えたことに対する感謝の証として、参加教員や学生およびその所属組織に対して贈られたものです。
 宇宙情報科学研究センター所属の教員ならびにその指導学生は、「はやぶさ2」に搭載されている近赤外分光装置の開発運用、小惑星形状モデリング、熱カメラ較正ソフトウエアの開発運用、着陸ローバーの開発協力、そして観測データ解析全般に取り組みました。会津大学の教員と学生は、着陸機を含む全機器を横断して参加しており、その成果の一部は以下のニュースで公開されています。(※下記ARC-Space論文発表ニュース)

宇宙情報科学研究センター長 出村裕英教授のコメント
 大変光栄なことです。初代はやぶさ、はやぶさ2と続けて会津大学教員とその指導学生が参加して、いずれも世界第1級の論文の筆頭著者や共著者としてその成果を世に出すことができました。世界をリードする研究の現場を見せて学生のやる気をかき立てる「トップダウン教育ポリシー」、それを地で行く結果として感慨深いものがあります。
カプセルの帰還で終了ではなく、「はやぶさ2」拡張ミッションをはじめ、既に走り出している月火星ミッションもあります。会津大学教員と学生そして県内企業が一体となって宇宙開発で活躍する未来に向けて、引き続き頑張っていきます。どうぞよろしくお願いします。

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はやぶさ2に関する論文
小惑星探査機「はやぶさ2」の観測成果3篇(米:Science誌)
u-aizu.ac.jp/information/3science.html
※会津大学の学生が共著者に加わっています。
熱画像から小惑星リュウグウの表面がすき間の多い岩塊や岩石片で覆われていることを発見するなどの成果(英:Nature誌)
u-aizu.ac.jp/information/nature.html
「はやぶさ2」が実施した衝突装置による小惑星リュウグウ表面での人工クレーター生成と、生成過程のその場観測に関する科学的成果(米:Science誌)
u-aizu.ac.jp/information/science.html
※会津大学の学生が共著者に加わっています。
小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウにタッチダウンした際に得られた探査結果に基づく研究成果(米:Science誌)
u-aizu.ac.jp/information/2.html
小惑星リュウグウの地下物質に関する研究成果(英:Nature Astronomy誌)
u-aizu.ac.jp/information/nature-astronomy.html

(掲載日:2021年12月22日)