小惑星探査機「はやぶさ」が7年にわたる長旅を終え、6月13日に地球に帰還しました。小惑星イトカワの試料が入っている可能性のあるカプセルを切り離した後、日本時間22時51分頃にオーストラリア上空で大気圏に再突入しました[1]。会津大学は「はやぶさ」計画に開始当初から深く関わり、本学関係者が主著者、共著者となった学術論文も多数出版されています[2-4]。
「はやぶさ」の地球帰還に際して、本学の平田成准教授は現地オーストラリアで帰還を見守りました。写真と動画は平田准教授の撮影した「はやぶさ」の大気圏再突入の様子を捉えたものです。本画像はTBS系列TV番組『みのもんたの朝ズバッ!』などの各種メディアでも紹介されました[5]。
また、「はやぶさ」が分離したカプセルも無事回収され、現在はJAXAの専用施設で慎重に開封作業を行ってイトカワの試料が入っているかどうかなど、内部の状況を確認中です。平田准教授は『打ち上げ時から長らく関わった「はやぶさ」の帰還をこの目で見届けることができて感無量です。「はやぶさ」の旅は終わりましたが、わたしたちの手元には「はやぶさ」を通して得た多くのデータと経験が残っています。この結果をぜひ次に繋げてさらに先に進みたいと考えています』と「はやぶさ」からのさらなる成果と次の探査ミッションの実現に向ける抱負を述べています。
[5] 画像提供:TBSテレビ みのもんたの朝ズバッ!
※ 平田准教授が撮影した映像(You Tube 会津大学公式チャンネル)
【関連リンク】
[1] 「はやぶさ」大気圏突入/カプセルも発見
[2] 会津大学教員らの研究成果をもとに小惑星イトカワの地名が決定
[3] 会津大学、東京大学、JAXA等の共同の研究成果が「サイエンス(電子版)」に掲載
[4] 会津大学の研究成果、「サイエンス」に掲載
【映像の解説】
大気圏に再突入した「はやぶさ」が雲を透かして輝いているところ
「はやぶさ」から分離したカプセルの軌跡
上図に星座図などを描き加えたもの.南十字をかすめてカプセルが飛行している様子が分かる
[最終更新日]2010-08-30