平成25年度退任記念最終講義

 3月4日(火)、今年度で退任する角山茂章学長、大川知教授(言語処理系学講座)による最終講義が行われました。

 角山学長は、2002年に教授とし就任、副学長を経て2006年から学長および理事長をつとめてこられました。角山学長の講演は「ふくしまから はじめよう Future from Fukushima」がデーマでした。東日本大震災後の復興支援を回想し、今後に向けて防災ロボット基地構想を提案しました。また各大会での会津大生の活躍をとりあげ、「会津大には今後も、個性あふれる"とんがった大学"を目指して欲しい」とエールを送りました。 

 大川教授は設立準備室時代から会津大に関わっています。会津大創立の1993年より教授として就任し、学生部長、大学院コンピュータ理工学研究科長を務めました。大川教授の講演「効率について」は専門の言語処理関係の研究成果のみならず、大学設立前後の思い出も含めたものとなりました。講演で大川教授は、工学分野のみならず、異分野でも効率が求められる現代の風潮に疑念を呈し、「効率化だけではなく多様性も重んじて欲しい。一見非効率的なことも尊重し、意識を高く持つことが大事」と延べました。

 会場となった大講義室には教職員、在校生、卒業生らが集まり、研究の集大成ともいえる講義に耳を傾けていました。講義後の質疑応答は和やかな雰囲気の中行われ、質問のみならず長年にわたり会津大の発展に尽くした各員への感謝の言葉もありました。

 講義のあとは角山学長、大川教授に名誉教授称号授与が行われました。兼本学部長により辞令書と記念品が手渡され、さらに今年で退任する石川毅上級准教授(企画運営室)を加えた3名に花束が贈呈されました。

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角山学長(左)、大川教授(右)


名誉教授称号授与(左)、左から石川上級准教授、大川教授、角山学長、兼本学部長(右)