2015年3月26日(木)、Googleインパクトチャレンジ決勝が開催されました。コンペティションでは、特定非営利活動(NPO)法人福島インターネットテレビジョン(プロジェクト名:自殺を防止するセーフティーネットワーク)を代表して木元雄太さん(学部3年)が壇上でプレゼンテーションと質疑応答を行いました。木元さんの発表は、審査員からも非常に高い評価を受けました。また、ブースにおける展示では、来場者から多数の好意的なコメントが寄せられました。
NPO法人福島インターネットテレビジョンは、入賞した4団体には選ばれませんでしたが、ファイナリスト10団体として、Google ならびにElectronics and Telecommunications Research Institute (ETRI)より金銭・技術的支援の提供を受けることとなりました。
NPO法人福島インターネットテレビジョン学生代表 木元雄太さん(3年)のコメント:
「今回は残念ながら入賞できませんでした。しかし、入賞を逃したファイナリスト6団体にも助成金の提供があることが決勝の最後に発表され、会場の皆さんも私たちも、とても驚き喜びました。今回の決勝では、各団体が非常に意義のあるプランを提案していました。このことから、また助成金の提供を受けられることからも、私たちに大きな期待がされていることを実感しました。
一般投票期間には、本当に多くの方から応援していただきました。今回の結果は、皆様の応援なくしてはありえませんでした。心より感謝申し上げます。
しかし、本当に活動が始まるのはむしろこれからです。今後は気持ちをより引き締め、大学内外の方と連携して「自殺を防止するセーフティネットワーク」を展開していきます」
決勝の詳細は、Google Japan Blogにも掲載されています。プレゼンテーションの様子はこちらからご覧になれます。
プレゼンテーションを行う木元さん(左)、学長に結果報告した際の記念撮影(2015.04.07撮影、右)
会津大生参加団体が「Googleインパクトチャレンジ」最終選考にノミネート
2015年3月16日(月)、「Googleインパクトチャレンジ」(※1)最終選考10団体として、会津大学生を中心として活動する特定非営利活動)(NPO)法人福島インターネットテレビジョン(※2)が選ばれました。
NPO法人福島インターネットテレビジョンは、学生が主体となり、福島の今の姿ををありのままに世界へと配信する活動を行っています。この団体は、2012年10月に会津大学の教職員と学生が福島の情報発信について議論したアイデアが起点となり、2013年2月12日に福島県より法人格を取得、設立されました。これまでに実施したプロジェクトとして、「八重グルメ」(2013年※3)、「福島産のセカイメシ」(2014年※4)等があります。
「Google インパクトチャレンジ」は非営利団体を対象として、テクノロジーの活用を通じて社会問題の解決を目指すアイデアを募集するものです。Googleは本プログラムを、インド、ブラジル、英国、米国、オーストラリアで開催しており、今回日本でも開催することとなりました。応募されたアイデアは、テクノロジー、革新性、応用可能性、実現可能性等の要素を考慮し審査され、最終選考には10団体がノミネートされました。
NPO法人福島インターネットテレビジョンのアイデアは、日本の自殺問題に取り組む「自殺を防止するセーフティネットワーク」です。日本は、先進7か国(G7)中で青少年の自殺率が最も高い国であり、若年層の死因の半数を自殺が占めています。その一因として自殺対策が不十分であることに着目し、自殺対策支援団体と自殺相談者のネットワーク、及び地域社会との繋がりを再構築し、支援することを目的としています。
最終選考の10団体に対して、3月16日(木)から25日(水)にかけてWebからの一般投票が行われます。3月26日(木)開催予定の決勝では、一般投票と審査員団の意見を合わせて受賞団体が選ばれます。受賞団体4組には、それぞれ5000万円の助成金が贈呈されます。
NPO法人福島インターネットテレビジョン学生代表 木元雄太さん(3年)のコメント:
「これまで福島の情報発信に貢献しようと様々な活動をしてきました。そんな中、電話相談窓口を運営している代表の方と出会い、日本の若者を取り巻く自殺の現状を改めて学ぶ機会がありました。その経験が今回の提案のきっかけとなりました。私たちがGoogleインパクトチャレンジで発信することで、より多くの人々に自殺問題の深刻さを認知していただければと思います。今回最終選考に選ばれた団体は皆、テクノロジーをより良い社会作りのため生かそうとチャレンジしています。皆さんからの温かいご支援を何卒よろしくお願いします」
岡学長(左)に最終選考ノミネートを報告する木元さん(中央)と矢口准教授(右)
- ※1 Googleインパクトチャレンジ日本
- ※2 特定非営利活動法人福島インターネットテレビジョン
- ※3 八重グルメ
- ※4 福島産のセカイメシ