「サイバー攻撃対策演習・情報セキュリティ講座」開講
昨今、政府機関や企業のウェブサイト、サーバー等に対するサイバー攻撃が高度化、多様化してきました。しかし、こうしたサイバー攻撃に対応できるセキュリティ人材は不足しており、育成が大きな課題となりつつあります。
会津大学は、実践的かつ高度なセキュリティ人材を育成するため、本学初となる「サイバー攻撃対策演習・情報セキュリティ講座」を開講しております。9月24日、その説明会が開催されました。
本講座はボーイング社から演習装置CRIAB(Cyber Range In A Box、写真)の提供、シマンテック社からサイバー演習のシナリオ提供を受けております。CRIABは実際のサイバー攻撃を想定した対策・対処を訓練する機材です。CRIABを使用したサイバーセキュリティの講座は、アメリカ以外では本講座が初となります。CRIABにより効率的な講義・演習が期待でき、実践的な専門家育成が可能となります。
シマンテック社の提供するプログラムは独自に開発されたものであり、教育機関での採用は今回が日本初となります。シマンテック社により提供されるサイバー演習のシナリオは、攻撃と防御に分かれてのチーム演習、リアリティの高いシナリオ、実践的な訓練が特徴です。
本講座では、受講者がサイバー攻撃を実施する側に立つことで知識を深めるのみならず、攻撃者の思考を理解することや、またシナリオの中で受講生個人の対処能力のみならず、チームでの対処も視野に入れるなど、高度な実践力を養うことを目的としております。本講座が日本のIT人材やセキュリティ専門家の育成に寄与することが期待されます。会津大学は今後も、セキュリティ分野における人材育成に力を入れてゆきます。