会津大学と(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、昨年12月28日に日本の宇宙開発の将来を担う技術者・研究者の育成を目的とする大学院教育連携協定を締結しました。この協定はJAXAの研究者を会津大学の特任教員に委嘱し、大学の担当教員と共同で大学院生の研究指導や授業等を行っていくもので、今年1月1日に発効しました。
JAXAは学術および科学技術の発展に寄与することを目的に、JAXAの研究員が協定を結ぶ大学の大学院教育に参画する「連携大学院」制度を実施しています。この制度により、研究員が受け持つ大学院生はJAXAの施設・設備を使用した研究指導を受けることが可能となります。
これまで会津大学とJAXAの連携は、CAIST(※1)/ARC-Space(※2)の教員らが小惑星探査機「はやぶさ」、月周回衛星「かぐや」などのプロジェクトに参加し、観測機器の開発や探査データの解析などに貢献してきましたが、この協定による両機関の研究交流の促進は、航空宇宙分野における先進的情報技術の確立と普及につながるものと期待されます。また、会津大学は国立天文台とも同様の教育連携協定を締結しており、宇宙開発関連の人材育成により一層の力を注いでいきます。
なお、JAXAとの協定書は郵送により取り交され、併せて東日本大震災の復興を願う応援メッセージも届けられました。

JAXAプロジェクト関係教員ら 応援メッセージ
協定書、応援メッセージを手に記念撮影(左)、JAXAから贈られた応援メッセージ(右)
応援メッセージは全部で4枚あり、このメッセージには「はやぶさ」ミッションの始まりから帰還までを分かりやすく解説した絵本に登場するキャラクター、探査機「はやぶさ君」、ロボットランダー「ミネルバちゃん」、パラボラアンテナ「うすださん」が福島を見守る様子が描かれています(挿絵はJAXAの小野瀬 直美さん)

「はやぶさ2」プロジェクトマネージャ 「はやぶさ」「はやぶさ2」プロジェクトチーム
「はやぶさ/はやぶさ2」プロジェクトマネージャ吉川 真 先生(左)をはじめ、JAXAスタッフもたくさんメッセージを書き込んでくれました(右)

※1
会津大学先端情報科学研究センター
Research Center for Advanced Information Science and Technology (略称:CAIST)
※2
宇宙情報科学クラスター
Aizu Research Cluster for Space Science (略称:ARC-Space)
(関連リンク)
(参考)

[最終更新日]2012-01-05