小惑星探査機「はやぶさ2」(※1)が地球に持ち帰った小惑星リュウグウの試料に関する論文2篇が、イギリスのメジャーなオンラインジャーナルNature Astronomy(※2)に2021年12月21日(日本時間)掲載されました。
 これらの論文は、JAXA宇宙科学研究所(※3)のキュレーション設備(※4)にて行われたリュウグウ帰還試料の初期記載から、帰還試料が現地での観測からわかった小惑星の全体的な特徴を示しており、リュウグウが水や有機物に富む始原的な小惑星であることを明らかにしました。

論文名:
Preliminary analysis of the Hayabusa2 samples returned from C-type asteroid Ryugu
(はやぶさ2がC型小惑星リュウグウから持ち帰った試料の初期分析)
https://www.nature.com/articles/s41550-021-01550-6
主著者:
矢田達(JAXA宇宙科学研究所)
共著者:
北里宏平(准教授)
平田成(上級准教授)
本田親寿(准教授)
(会津大学教員のみ抜粋,論文の著者順)
JAXA解説記事:
リュウグウは水、有機物に富む始原的な小惑星だった ─ リュウグウ帰還試料の初期記載から分かったこと ─
https://www.isas.jaxa.jp/topics/002891.html

論文名:
First compositional analysis of Ryugu samples by the MicrOmega hyperspectral microscope
(赤外分光顕微鏡マイクロオメガによるリュウグウ帰還試料の初期成分測定)
https://www.nature.com/articles/s41550-021-01549-z
主著者:
Cedric Pilorget(パリ・サクレー大学 宇宙天体物理学研究所)
共著者:
平田成(上級准教授)
北里宏平(准教授)
(会津大学教員のみ抜粋,論文の著者順)
JAXA解説記事:
赤外分光顕微鏡マイクロオメガによるリュウグウ帰還試料の初期成分測定
https://www.isas.jaxa.jp/topics/002892.html

(掲載日:2022年1月13日)