2022年3月22日(火)、会津大学講堂にて2021年度春季学位記授与式を執り行いました。新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、式典には学生と教職員のみが参加し、保護者の皆様には、別棟に式典映像を中継する形で行いました。
 コンピュータ理工学部卒業生211名、大学院博士前期課程修了生45名、大学院博士後期課程修了生8名の計264名が、それぞれの進路で社会へ羽ばたきました。
 授与式では宮崎敏明学長の式辞の後、在学中に優秀な成績や研究成果を残した学生が表彰されました。次いで、学部卒業生代表の藤田 一旗さんが答辞を述べました。

<学生表彰>

学長賞 伊藤 亮哉(学部)
桑名 絢士(博士前期課程)
優秀賞 藤田 一旗(学部)
村上 弥夢(学部)
チェン ホンボ(博士前期課程)
公益財団法人会津地域教育・
学術振興財団表彰
柏本 仁香(学部)
佐藤 令音(博士前期課程)
電子情報通信学会東北支部表彰 大和田 雄太(学部)
情報処理学会東北支部学生奨励賞 髙橋 輝(学部)
電気学会東北支部優秀学生賞 廣岡 光輝(学部)

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2021年度学位記授与式 式辞

 この会津の地も、長かった冬を終え、春の到来を迎えようとしています。皆さんにとって、その春の到来にも増して、喜びである学位記授与式をここに迎えました。本日、学位記を授与される学生は、学部211名、大学院博士前期課程45名、大学院博士後期課程8名の皆さんです。誠におめでとうございます。 大学を代表して心からお祝いを申し上げます。
 そして、ご家族を始め、皆さんをこれまで支えてこられた方々は、皆さん以上に、この日を心から喜んでおられることと思います。関係者の皆様方のこれまでのご支援に、深く感謝申し上げます。
 会津大学は、建学以来、多様な学生を国内外から受け入れ、国際社会で通用するコンピュータサイエンティストや情報通信技術の高いスキルを備えたエンジニアを育成してきました。皆さんが、会津大学で最先端技術を充分に学び、豊かな自然の中で育んだ崇高な心を持って、会津から世界へ羽ばたこうとしていることを大変誇りに思います。
 さて、今、人類は歴史的な危機に直面しています。世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスです。 会津大学も、一昨年より、通常の対面授業・演習もなかなかできない状況が続くなど、その影響は様々なところに出ており、今も予断を許さない緊張状態が続いています。
 また、3月11日で、東日本大震災から11年が経過しました。 東日本大震災が福島県を始め東北の人々に残した物理的・心理的な爪痕は大きく、今も癒えることはありません。立ち止まることなく、復興・創生を着実に進めていくことが求められています。
 世界は、様々な要因によって、急激に変化することを、新型コロナウイルスおよび東日本大震災を通じて我々は実体験してきました。皆さんがこれから生きていく中で、困難なことに直面することもあるでしょう。しかし、それを乗り越えるために必要なのは、従来の常識にとらわれない、皆さん自身の自由な発想と行動力です。
 会津大学で得た様々な知識と友人・恩師との人間関係を大切にし、未来の豊かな世界を創る一員として大いに活躍してくれることを強く望みます。 皆さんの、これからの健闘を期待し、私の式辞といたします。
 卒業おめでとうございます。

2022年3月22日 

会津大学 学長  宮崎 敏明