会津三十三観音札所巡り(第三日)

〜 会津盆地を歩く(平成十六年) 〜

平成十六年十一月三日

本日のルート: 会津若松駅→磐越西線→喜多方駅県道210号・県道337号→勝観音→県道337号県道69号熊倉観音県道69号()旧道竹屋観音国道121号県道209号県道326号県道127号遠田観音県道127号勝常観音国道49号→村田停留所→バス→会津若松バスターミナル
今日は,07:02 のバスに乗り,会津若松駅へ向かう.雨が降っている.昨日見 た天気予報だと雨はやみ,昼間は晴れるとのことだが,どうなるか.
会津若松駅の1番線と2番線.左手の先の方3両が喜多方行き. こちらの三両が郡山行きとなっている. 私が乗る列車は会津若松発 07:31, 喜多方着 07:54. x
途中の塩川駅にて列車の交換のために少し停車.そのときに撮ったもの.勝常 寺(の薬師如来)と竹屋観音の観光案内がある. x
07:54 に喜多方駅着,07:59 に喜多方駅を出発. とりあえず,雨はやんだ模様だ.右は,喜多方駅前. 喜多方駅前
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第六番
松島山
勝福寺
十一面観世音
y08:30 に観音堂に到着.近所の壇家様の家にて御朱印を頂く.08:40 に出発.
ひてるとも やまのこおりは よもとけじ
さとにしぐれの あらんかぎりは
この観音堂は,重要文化財で,きちんと手入れのされている.真中のものは, 文献[2](会津三十三観音御詠歌(カラー版) 三十一番札所金塔山恵隆寺) の観 音堂の写真の引用である.この観音堂の修理事業は,昭和59年〜昭和61年にか けて行われたようだが,文献[2]は,昭和46年の発行である.よって,この写 真の観音堂は修復以前のもののようだ.右側のものは,御朱印を頂いたときに 頂いた「上勝文化財保存委員会」発行の資料内にある解体修理前の観音堂であ るが,この灯篭の数は真中のものよりもすくないから,それよりも昔の写真か と思われる. xxx
観音堂の手前にある山門.これも立派だ. x
勝ら熊倉へ向かう途中. 雨がやんで,磐梯方面の丘陵地帯を綺麗に望むことができた. xx
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第七番
紫雲山
光明寺
千手観世音
熊倉
y09:10 に熊倉観音堂に到着.この観音堂は, 光明寺本堂の左手にある.観音堂右手前にあるイチョウはかなり大きい. 紅葉の頃はかなり綺麗であると思われる.御住職から御朱印を頂く.09:20 に竹屋観音にむけて出発.
ふるさとを はるばるいでて くまぐらの
ほとけにまいる みこそやすけれ

「くまぐらの」の箇所については, 「みがえる観音霊場シリーズ1 会津三十三ヶ所 めぐり, 平幡良雄編, 満願寺事業部刊,昭和55年」では 「くまくらの」になっている.
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光明寺入口のところにある石柱.銀婚式記念の奉納のようだ. x
鹿島神社のところにある旧熊倉宿の家並.熊倉は米沢街道の宿場町だったようだ. x
熊倉から竹屋へ向かう県道69号沿いに大きな諏訪神社があった(場所). そこには多くの石仏もあった.6基の石仏のようなものが あるが,後ろの大きな2つは神社の石仏(ほとけではないが), 残りの4つについては手前右から2番目の石仏が 大黒天,他の3基は巳待塔である.

このあたりにも石仏があった.
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上の大黒天と3基の巳待塔. xxxx
熊倉から竹屋へ向かう県道69号から旧街道に入ってすぐに川を渡るが,そこに ある駒形大明神と解説(場所).このころ,今日はじめて, 太陽が見える.右足の調子がちょっと悪い. xx
常世の諏訪神社(場所).御鎮座九百五十年大祭とのこと.古い神社だ. 左手にある人の背よりも高い「厩獄山」の石仏は,裏に嘉永四年辛亥 六月吉日と書いてある.
ここの石仏は 厩山ではなく厩獄山なる石仏だ.ここのページによれば, 磐梯町(常世から比較的近い)には厩獄山祭礼という祭礼 があるらしい(6月第三日曜)。奉納旗を先頭に厩獄山観 音堂へ参拝するとのこと.
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常世にあった道標なのだが,御成婚記念とある(場所). xxxx
竹屋観音のある観音寺の手前にあった石仏.○○山だけ分かる. xx
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第八番
大雲山
観音寺
如意輪観世音
竹屋
y10:22 に竹屋観音堂に到着. ご住職らしきが寺を掃除してたのだが,寺守だった. で,後朱印は後日ということに. だいぶ天候はよくなって来た.10:33 大光寺(遠田観音)へ出発.

後日,何度か伺うがなかなかご住職にお会いすることができず,御朱印を頂け なかった.12月19日にやっと頂けたのだが,お体が不自由のようで,御朱 印を書く作業もかなり大変そうで申し訳なかった.
けさのひは はるかたけやの かんぜおん
いそぎまいりて おがめたびびと

(昭和五十四年に奉納されたものより確認)
会津三十三観音において如意輪観世音は,ここだけだ. x
左2つは観音堂のあった絵馬.右は,観音堂に入ったところに ある厩山の石仏.これも大きい. xxx
大光寺に入る前の道から見た飯豊連峰.このあたり の飯豊連峰の眺めは非常によい(撮影は十二月十二日). 飯豊連峰
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第九番
福聚山
大光寺
千手観世音
遠田
y11:46 に大光寺到着.この観音堂にも立派なイチョウがある.銀杏を 採っている人がいたが,寺の奥様だった模様.その方から,御朱印を頂く.こ この桜は非常に綺麗ですねというと,ここで花見をしているとおっしゃってい た.12:02 大光寺を出る.

観音堂の写真は,寺の敷地を出て東にある田んぼから撮ったもの.大光寺とい う名前ではないが,朝日が当たっているときの観音堂は綺麗だろうなと思う.

銀杏という漢字について.この漢字の読みは「イチョウ」と「ギンナン」で ある.つまり「木そのもの」と,「木の実」を表し得る.このウェブページで は,木を表す場合には「イチョウ」,実を表す場合には「銀杏」とすることと する.
のちのよを ねがうこころを てらすらん
とおだのおきに いづるつきがげ

(昭和三十五年,平成七年に奉納されたものより確認)
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第十番
瑠璃光山
勝常寺
十一面観世音
勝常
y13:00 くらいに勝常寺到着.ここでは,この日は売店が開店していた.そこで, 観音様と薬師如来との御朱印をお願いする.

住職の奥様が説明をしているというので,聞くこととする.お金は500円程度 を払ってと言われる.しかしながら,他の方ばかりに説明を行っており,とて も料金を払うサービスを受けてない.その旨を寺守に話し,料金を支払わずに 途中で退出する.

左の観音堂の写真は,平成十六年四月十六日の撮影.
いくだびも あゆみをはこぶ しょうじょうじ
うまれあいづの なかのみほとけ

(平成七年に奉納されたものより確認)
国宝である薬師如来像の御朱印. 薬師如来御朱印
13:05 に勝常寺を出る.あとはバスに乗って帰るが,次の札所(束塚)の 方向のバス停として村田バス停で会津若松行きに乗車することにする.13:30 に村田バス停に到着.13:40 村田発のバスに乗車.14:05 にバスターミナル着.

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