[CentOS 5 での Virtual Machine Manager によるXenの使用]
0. Xenの使用の準備
まず、パッケージマネージャで仮想化を有効にする。
次にブートローダの設定を変更し、デフォルトで起動するOSを
Xenカーネルのものに変更し、さらにDomain0のメモリも適当な
サイズにする。
grubならば /boot/grub/menu.lst
を編集する。
kernel /xen.gz-2.6.18-53.1.4.el5 dom0_mem=256M
のようにすると、Domain0割当メモリを変更できる。

なお、Domain0はVMwareでいうホストマシンで、Domain0から仮想マシン
を操作している形になる。その他、Domain0を起動せずに仮想マシンを
起動することはできない。なお、仮想マシンのことをxenでは、
DomainUと呼ぶ。

また、Xenカーネルのアップデートを行った後、grubの設定は
自動で書き換わらないので、手動で更新したversionが起動するように
書き換える必要がある。そうしないと、Xenのコマンドやvirt-manager
を使用しようとすると、よくわからないエラーがでる(手元ではPython関係)。

1.Virtual Machine Manager で Xen イメージを作成
使用しているマシンの問題で、準仮想化のみ試す。

なお、完全仮想化にはIntel VT か AMD-V など、CPU 側が
提供する仮想化機能が必要となる。そのかわり、完全仮想化では
XenをサポートしていないOSでも実行可能である。
実行速度は 準仮想化>完全仮想化 である。

準仮想化では、インストールしたOSイメージの指定にhttpかftpで指定しなけれ
ばならない。
ローカルでそれらのサーバを立てることも考えたが、最終的にはすぐに試せる公
開サーバを使用することにした。

Cent5_xen
http://ftp.riken.jp/Linux/centos/5/os/i386/
fedora7
http://ftp.riken.jp/Linux/fedora/releases/7/Fedora/i386/os/

なお、有効な公開サーバのパスの制約は
os/のサブディレクトリに($ディストリビューション名)/があること である。
例: os/Fedora/
    os/i386/CentOS/

他の設定はとくに気を付ける点はないが、割当メモリの設定でマシンのメモリの
総量が、
Domain0とDomainUの合計メモリが実機のメモリを越えていると、
 ERROR: virDomainCreateLinux() failed
とエラーが出るので、注意が必要である。

2. DomainUのOSインストール
今回は外部の公開サーバを使用しているため、あまり大きな構成で
インストールしようとすると、要求するデータが多くなってしまい、
インストール中にサーバからコネクションが切られてしまうことがあった。
そこで今回は最小構成で、CentOS 5とFedora 7 をインストールした。
ただし、FedoraはBase Systemsのベースだけはチェックすること。
wgetもyumも使えなくなる

なお、以下のバージョンではインストールを完了してもVirtual Machine
Managerに表示されず、
個別にxenコマンドを打つ必要があった。
@ virt-manager.i386 0.2.6-7.0.2.el5
@ xen.i386 3.0.3-25.0.4.el5

この環境では
% sudo xm create 仮想システム名
等のコマンドが必要。
仮想システム名 とは 一番始めに入力する Cent5_xenやfedora7等の名前。




以上です。

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Kazuaki Takahashi (高橋一晃)
s1150142@u-aizu.ac.jp
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