ICTグローバルプログラム全英語コースの卒業生にお話を伺いました。

2021年09月29日

2021年915日に会津大学ICTグローバルプログラム全英語コースを卒業した香港からの留学生、莫 俊賢さんに大学での経験と今後の展望についてお話を伺いました。

Alan_photo.jpg

(卒業前に学内で撮影)

子どもの頃は何が好きでしたか?

コンピュータにとても興味があり、小学生の頃にスティーヴ・ジョブスやマイクロソフト社の本を夢中で読んでいました。その頃から既にプログラマーになりたいと考えていました。

会津大学に入ったきっかけは?

高校を卒業したら必ず海外留学したいと考えていて、第一希望は日本でした。当時は狭い香港から出てみたいという気持ちでいっぱいでした。コンピュータが学べ、自分の得意な理系科目中心で受験できる大学を探していた中で、会津大学が志望校となりました。

会津大学での学びについて聞かせてください。

本学の最大の特徴はコンピュータ理工学を専門に学べることです。そしてコンピュータに係る実に様々な分野について学修できます。他大学でここまで広く深くコンピュータを学べるところはないでしょう。会津大学で学んだら、企業の戦力になれます。

2つ目の特徴は、外国人の教授が大勢いることです。高度な専門性をもつ個性的な先生方から受ける授業や評価は安易に手加減のない厳しさがあり、それは私の学習にとって良かったと思います。

友人との交流はいかがでしたか?

最初に出会った個性豊かな留学生数人とは大親友になっています。半年間の交換留学で来ていた友人達もでき、今でも連絡を取り合っています。土地柄だけでなく出会う人たちによっても、わたしは大きなカルチャーショックを受けました。たとえば教授や友人が、自分がそれまで発想したこともなかった考え方や物事への対処方法を持っていることに接し、なるほどと思い自分でも取り入れたことが沢山あります。またある友人の人目を気にしない大胆さと、自分への確固たる自信があることに驚くとともに、実はわたしにも自由でクリエイティブな面がもともとあったのだと気づいたりもしました。

友人とは色々な面白い所、自然の美しい所へ出かけました。西会津でのボランティアに参加した時は、地元の方々と一緒に用水路の掃除をして、その大切な意味を知りました。また会津若松市内の教会で東日本大震災での実体験を伺う機会もあり、貴重な勉強をさせて頂きました。インターナショナルな人々と接し、同時に地域の人々と交流ができることも、会津大学と会津の土地ならではの特徴です。ここで得たすべての出会いと経験に、感謝しています。

卒業後の展望を聞かせてください!

インターンに参加した後、わたしにとって第一志望の企業になったメルカリに就職が決まり、10月より都内で就業を開始します。東京という場所も、これから出会う人々も、仕事も、楽しみです。

会津大学での4年間で固定観念や先入観を打ち破って成長したわたしには今、次の一歩を踏み出す準備ができています。とにかくワクワクしています。

在学生や会津大学を目指す人々に何かアドバイスがありましたら、お願いします。

わたしがオリジナリティを持っているように、他の人もそれぞれ違うので、アドバイスは必要ではない気がしますが、一つだけおすすめしたいことがあるとすれば、「素直になること」です。自分の気持ちや意見、したいことを否定せずに、認めてあげるということです。他人の目を気にして意見や行動を遠慮したり、やめたりする必要はありません。同様にほかの人の意見、やり方、行動についても、先入観を持ったり良い悪いを決めつけたりすることなく、オープンな心でそのまま素直な目で見るといいと思います。わたしたちには地域でも広く世界でも、人とふれあう機会に満ちています。そしてわたしたちや世の中が発展するためには、それまで自分が発想しなかったことに気づく、つまり新しい知識を得ることが必要です。

友人と磐梯山.jpg

    (友人と会津磐梯山に登った時の様子)