【シリーズ】シリコンバレーインターンシッププログラム2019体験記

2019年10月16日

第1回 佐藤 亜斗武さん

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会津大学では、シリコンバレーに学生を派遣し、現地のエンジニアと交流して
世界最先端の技術に触れるインターンシッププログラムの機会を提供しています。
このシリーズでは、2019年度の参加者が本プログラムを通じて何を獲得し、
何を感じたかをインタビュー形式で紹介します。
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佐藤さんは会津大学のICTグローバルプログラム全英語コースに1年次から在籍しているアメリカ出身の学生です。
高校時代にチームでの開発を経験したことがあるものの、当時は単純な装置の製作が多かったため
本格的なハードウエア開発は今回が初めての経験となりました。

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△ゴールデンゲートブリッジにて。右から3番目が佐藤さん。

Q.シリコンバレーではどんなことを体験できましたか?

初日は3人でチームを作って、ハードウエアの開発をしました。
作ったのは「画像認識機能を用いて、答えの絵をかざすと正解か不正解かの判定が出る動物クイズ」です。
シリコンバレーに到着してすぐ開発に着手したのですが、プレゼンテーションまでにはほぼ24時間しかなく、
十分な機能をつけることができませんでした。でも、短時間での集中的なものづくりは刺激になりました。

プレゼンテーションでは、「ベースのアイデアは良いから、さらにクイズを増やしたり、
認識させる画像をWeb検索で出てくるものにしたりして、幅を広げてみたら?」とアドバイスをもらいました。

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△チームで開発を進める佐藤さん(左から3番目)

Q.一番おもしろかったことはなんですか?

何より楽しかったのは開発です。今まで使ったことのないツールを使った開発だったので、
原因不明で動作が止まってしまうトラブルもあり悔しい思いもしましたが、自分のアイデアを実現する貴重な機会になりました。
また企業訪問では、AI自動車に関する新技術の研究紹介が印象的でした。実物も見せてもらうことができました。
自分にはない発想でものづくりをしている現場を見ることができ、刺激を受けました。

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△研修8日目に訪問したPLUG AND PLAYにて。

Q.苦労したことはありますか?

開発の時間がもっとあればな...と思いました。現場での新しいツールを使っての開発だけでなく、
事前研修で作っていた装置をブラッシュアップしたい気持ちもあったのですが、時間が足りず、
全部を実現することは残念ながらできませんでした。

Q.シリコンバレーに行く前と後で、心境の変化はありましたか?

今回のシリコンバレーでの開発活動や、企業見学を通して、「自分はハード開発が好きだ」と改めて感じることができました。
自分の実現したいことをもとにして開発したものが、目の前で動くのが魅力です。
今後の方向性として、ソフト系のエンジニアかハード系のエンジニア、どちらに進むか迷っていましたが、
今後はハード開発の経験を重ねていきたいです。

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△Hacker Dojoにて開発に励む佐藤さん。

Q.今回の経験を今後どのように活かしていきたいですか?

シリコンバレーインターンシップに参加したことで、Aizu Geek Dojoで活動しているSAの人と仲良くなることが出来ました。
これをきっかけに、学内の施設も活用して自分でプロジェクトを立ち上げたり、ハッカソンに参加したりするなど、
活動の幅を広げていきたいです。
また自分はアメリカ出身なので、就職先を日本国内にするか、アメリカにするかも迷っていました。
今回シリコンバレーに行ったことで現地での職場環境や生活環境を垣間見ることができたので、
今後より具体的に自分の将来像をイメージしていきたいと思います。


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シリコンバレーインターンシップ参加者はこの後11月から行われる日本最大級のハードウェアコンテスト「GUGEN 2019」への出展に向けて、
現地での開発の成果をまとめています。彼らの今後の活躍にもぜひ注目してください!