ベンチャー体験工房8
ハッカソン型アプリケーション企画開発
ハッカソンとは、IT技術者が自分たちの持つ技術を持ち寄ったり、新しい技術を共に勉強する中で、非常に簡単なアプリケーションでも『先ず1つ完成させる』ことを目的として行われるイベントである。この手法は、身の回りにある問題に対して、『実現可能性』を考えるときに非常に有用な開発手法の一つである。
本工房では、今まで大学で学んだ技術や、最新技術の自学自習を基に、学生が自由なテーマでソフトウエアを企画し、開発することをテーマとする。また、自分の身の回りにどんな問題があるかの議論とその解決方法、アプリケーション開発、実証実験を通して、『実現可能性の検証』の方法を学ぶ。2012年度は、前期にハッカソン等で良く使われる『クラウド』型のサーバと、Javaを基軸にしたウェブシステムの開発について学習しながら、アプリケーションを3人~5人を1チームとして企画する様にする。企画したソフトウエアは、前期終盤から後期終了までに、数回のレビューを行いながら実際にアプリケーションを開発する。
本工房についてのキーワード: クラウド、PaaS、(GAE/J, Azure)、Java、Servelet、Android

平成24年4月

初回の講義は、受講者同士が初めての顔合わせでしたので、自己紹介をしました。自己紹介をした後、全員でサーバーを組み立てました。このようなサーバーを組み立てる経験は滅多にできないので、全員が目を輝かせながら協力して組み立てました。この作業を通して、受講者同士が打ち解けることができました。

第2回目の講義では、この工房で何を作っていくかを決めるために、全員でブレインストーミングを行いました。テーマは「会津大学の知名度を上げるために何をしたらよいのか」です。受講者各々が知名度を上げるためのアイディアを出し、そのアイディアから更に発展させていき、ブレインストーミングが進んでいきました。

第3回目の講義では、前回の講義で受講者のアイディアを聞いた上で、「自分がこの工房でやっていきたいこと」を各自発表しました。発表に対して聴講者が質問をし、発表されたアイディアを掘り下げていき、とても有意義な発表会となりました。

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平成24年5月

以前話し合った、「自分がこの工房で何をしたいこと」の中で実際に何をするのかをまとめました。
自分のアイデアを実現してみたい、この案をやってみたいなど、話し合いながら二つのグループに分かれました。
最終的に動画を配信するシステムを作るグループと、研究室紹介の動画を作るグループの二つに落ち着きました。

二つのグループに分かれ、今度は自分達のしたいことをどうやって実現するのかを話し合いました。各自、さまざまな意見を出し、それに対して現実的かどうかをグループ全員で真剣に考えました。紙いっぱいにしなければいけないことを書き出したり、ノートPCにまとめたりと、非常に工房らしくなってきたようです。

プロジェクトの内容を分りやすいようにまとめる、UMLという言語について矢口先生のレクチャーがありました。全員がそのプロジェクトの内容をしっかり把握するためにはどうやってまとめたら良いのか?
それを把握するために、以前話し合った自分達の意見をより深く追求しました。今後、問題が起きないように真剣に話し合いを進めていました。

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平成24年10月

夏休みが終わり、再びプロジェクトが始動しました。各グループで今後やることを話し合い、スケジュールを組んでいました。また、TAがスケジュールに穴がないかの確認や、技術的な指導も積極的に行われました。

映像を撮るグループでは取材先の研究室にアポを取りに行きました。研究室の先生と取材内容や、日時の設定などさまざまなことを話し合いました。ちょっとした雑談や、この工房の目的のことについても話すことができ、とても内容の濃いことができました。

システムを作るグループでは、サイトのレイアウトを皆で話し合いました。その中でcssやjavascriptの使い方を指導されたりしました。受講者は、「難しいけど、楽しい」と苦笑いをしながらパソコンに向かっていました。

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平成24年11月

この日は、2つのグループの途中経過を、スライドを用いて発表しました。前期の発表に比べ、どちらのグループも作業が進行しており、内容がよりしっかりとした発表となりました。

べこまる(サークルブログ作成システム)チームは、各個人の作業がうまく進んでおり、残るはシステムの結合や、Webページのデザインを残すのみとなりました。学部2年生はWebサイトをつくるのは初めてのため、学部4年生の先輩に色々と教わりながらWebページを作っています。

らぼけん!(研究室紹介動画作成)チームは、出村教授の研究室に取材に行きました。取材の数週間前から取材内容を練り、何度もリハーサルを行い、準備を整えていました。取材本番では、個人の役割をしっかりと行い、出村教授や研究室の方々の協力もあり、とても良い取材になりました。

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平成25年1月

ベンチャー体験工房も最後の月となり、各グループ共に仕上げ段階に入っていきました。
ラボけん!グループは4つ目の動画を作成するために取材をし、その取材動画を編集しました。動画を作成する毎にクオリティが上がり、4つ目の動画はプロが作る動画のような出来映えでした。

べこまるグループには先月からデザイナーが加わり、やっとトップページのデザイン案が完成しました。
そのデザイン案に近づけるためにトップページを作る人、サイトの裏側のシステムを作る人それぞれが最後まで頑張っていました。

23日は工房8の最終日ということで、各グループがスライドを用いて制作物の発表を行いました。
各グループ共に素晴らしい出来の発表をしたため、聞きに来ていただいた大学の職員の方からお褒めの言葉を頂きました。

受講者全員、このベンチャー体験工房を通してとても良い経験を得ることが出来たと思います。

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