MAWとは、 マルチ デイメンショナル オ−デオ ウインド−の略であり、 仮想空間中で、アイコンによって表現された音源とリスナーによって操作されるインタ−フエ−スである。 MAWはNeXT上のシステムで動作し、ボイスメ−ルや、ハイパ−メデイアだけでなく、 電話会議、 コンサ−トなどのリアルタイムメディアとして利用できる。
ビデオでは、仮想空間のなかで、音源と試験者が上空から俯瞰したマップのなかに示されている。音源とリスナーは、擬人的に表現される。音源からリスナーへの空間配置は、 DSP (デジタル シグナル プロセッサ−) を通して行われ、 HRTFs(ヘッドリレイテッド トランスファ− ファンクション)によって、音源の方向性が与えられる。 この空間配置により、音源の方向認識が可能になり、これによりカクテル パ−テイ− 効果をもたらすことができる。 このような効果は、実際 にコンサ−ト会場で一部の楽器の音だけを多数の音の中から、仮想的、知覚的に聞きわけたり、電話会議で、周辺の会話を聞き分ける時にも使われる。 このやり方によって表現された音は、従来のステレオミックスに比べると、まるで彫刻と絵ほどの違いがある。
アイコンは、仮想空間のなかを、互いに移動することができる。たとえばリスナ−が、回転すると、同時に音源も回転する。 リスナ−と音源は、自由に動き回り、カクテル パ−テイ−で談話者のなかを歩いたり、コンサ−ト会場でステージに上がって好きな楽器に近ずく事が可能になる。グラフイカルウインド−は仮想空間に相当し、 カット/ペ−ストにより、簡単に音を運んだり、移動して他の音に聞き入る事ができる。 この様なコントロ−ル により、あらゆる音源を選び、焦点をあてることが可能になる。多数の部屋に興味があれば、その間を自由に出入し、簡単に移動できる。 自分のクローンをコピーして作ることによって、 複数の音を同時に重ね合わせて聞くことが可能になる。 cubism
この コピー/ペースト機能を使うと、同じ人間が異なった場所でそれぞれ違った音源をモニターすることによって、より微妙な聴覚のコントロ−ルが可能になる。これをここでは、Pixelをもじって、「Mixel」-(sound) mixing elementと呼ぶ事にする。もし、クローンされたリスナ−と音源を同じ場所に移動すると、それぞれの音は、例えば最も近い場所にいるリスナ−の方だけに、自動的にフオ−カスされる。 音源からリスナ−へ伝達される音の大きさは、二者間の距離や音の減衰など、多くの要素によるものである。
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