宗教は人を救うために現れた. しかし, それがもたらしたものは, 結局戦争でしかなかった. 宗教の数だけ神がある. だがそれを実際に見たものはない. そして神は異なる神を受け入れなかった. だから見たこともないもののために, 命を掛けてたたかうのだ. 確かに宗教神は偉大だった. いまだに殺し合いを継続させる. それは尊き信仰であり, ああ, あほらしき幻である. それにしても.., この神が明らかなことは, 大昔の人さえ知っていた. われわれもきっと知っている. 余りにも明らかなその神は, 余りにも当然すぎて, みんなが認めることもできなかった. 余りにもありふれたその神は, 余りにも大切すぎて, ああ, ついにだれも神と呼ぶことができなかった.. |