-- えいえん の ジ ユ ウ --

人から見て悩みがないように見えても,
ぼくはいつも不満だった.
めぐまれているのかも知れないが,
満足なことは滅多になかった.
そして, ときおり夢に逃げた.

昔, あそこにぼくらは座っていた
そこからはるか遠く
うすもやの中に アオイタマ を見下ろしていた
ぼくらはきっと退屈だった
でも, ぼくらは死ぬほど自由だった
それはもう, その自由を
気まぐれで捨て去ってしまえるほどに
自ら望んで牢獄にはいることも
可能なぐらいに自由だった


その気持ちは今となってはわからない.
ただいえるのは,
今は奴隷だということだけだ.....


out. . home
97/08/14
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